魔法チートになりました

@whoisI

プロローグ

-キーンコーンカーンコーン

「起立、礼、ありがとうございました。」

『ありがとうございました。』

授業の終わりと共に騒がしくなる教室を、俺、佐田勇は嫌な予感を持ちながら眺めていた。右側では女子が数名集まり、話している。正面では、男女数名のグループがふざけあっている。いつもどうりの風景。昔から変な予感や予想はよく当たると言われた勇も、今回は予感がはずれると思った。床に広がる魔方陣を見るまでは。輝きながら広がっていく魔方陣にクラス全員が気がついている。しかしあまりのことに、誰も動けない。魔方陣が輝きを増して、ようやく動けるようになった1人が叫ぶ。

「教室から出ろ!」

しかし、時すでに遅し。光が爆発した。否、爆発したように見えた。強烈な光が視界を塗りつぶす。



数秒後、光が収まった教室には……誰もいなかった。

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