第25話.空腹に耐えるアーチフィス

次の日、起きてから、まず、


アーチフィスの〝透明〟の魔法を解いた。






〝シュン〟






今日は、木曜日だ。


「アーチフィス、おはよう」


「おはようございます」


次の瞬間、アーチフィスのお腹が鳴った。






〝グ~ッ〟






「あ~、すいません」


「は~。アーチフィス、またお腹空いたの?ってか、


お腹空くの、早過ぎない?」


「すいません。私は、昨日も、朝食以外食べていないもので」






「そっか~。じゃあ、仕方ないね。


ごめんね!そういえば、アーチフィスに昨日、朝ご飯以外、


何も食べさせてあげてなかった!!アーチフィスも、


ゲームキャラとはいえ、この世界の人と同じように、


〝食べる〟っていう大事な事をすっかり忘れちゃってたよ!!!


ホントごめん!!!ってか、それで昨日は良く


ご飯食べなくて、大丈夫だったね!!!」


「あ~、私のしていた仕事は、とても過酷だったので、


食べられない事も多かったんです。なので、


空腹に耐える事は、以前からの習慣のようなものなので」


「そうか~。凄いな~。じゃあ、仕方ない。今日も、


朝ご飯、食べに行こっか」


「はい」






遊舞とアーチフィスは、今日もまた、リビングへ向かう。

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