第4話.久しぶりの登校

それから、5日後の2020年1月10日(金)。この日は、


遊舞の学校「鳥翔小学校」の久しぶりの登校日だ。そう、


今日からまた、小学校の授業が再開したのだ。


遊舞のクラス、6年2組にて・・・・・・






〝キーンコーンカーンコーン〟






朝のホームルーム。






「〝起立〟〝礼〟〝着席〟!!」と、担任の女性教師が言う。






先生は、教壇で、こんな事を言った。






「え~、皆さ~ん。皆さんは、もうすぐ卒業です。もうすぐ、


中学校に入る事になります。このクラスの中には、私立などの


中学校を受験する人、あるいは、そうじゃなくて、普通の中学校に


進学する人でも、いつかの将来の夢に向かって、これから何かを


本格的にする、あるいは、新しく始めていく人もいるでしょう。


ですが、これだけは、覚えておいてください。勉強も大切ですが、


人間、結局、考えたり、覚えたりするだけでは何も出来ないので、


最終的には、何か行動を取ったり、時として、思い切った行動に


出るために、勇気を持っておく事が大切です。まぁ、もちろん、無茶はダメですが。皆さんも、一人一人持っている


何かの〝才能〟も大切にして、お互いにお互いを認め合って、


尊重し合って、貴いライバルと共に仲良くしながら、


大いに励んで、これからの長い人生を精一杯生きてください」






やがて、授業が終わり、下校前のホームルーム。






〝キーンコーンカーンコーン〟






「〝起立〟〝礼〟〝着席〟!!」また先生の一言が入った。






「え~、大事な事は、朝、一通り、話したので、


特に言う事はありません。あとは、私の言った事を


頑張って行っていってください。皆さんが幸せになれる事を、


私は、心より願っています。それでは、さようなら。


皆さん、お気をつけて」

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