ちいさなうさぎさんとぼく

うさぎさんしゅうちゅうする

日光に旅行の途中、朝ご飯をパーキングエリアで食べて移動する。

とある市のに差し掛かったところで、うさぎさんが、

「ここしゅうちゅうだよ。」

「しゅうちゅう。しゅうちゅう。」

急に集中しだした。どーしたよ急に。

でもうさぎさん達は一心不乱に集中している。

え？なになに？？怖い怖い。

「おにいちゃんダッシュボードの上で何してるの？」

「…」

「…」

無言かよ！！

「しゅうおわりねー。」

「やっぱにいちゃんすげーな。」

「あのねー。あのしはねー。しゅうしないとねー。とおれないの。」

え？何で？？

「よみかたがねー。へんだから。」

「しゅうちゅうなんだぞ。」

え？あぁカ〇だから？？

「うさぎさんダメですよ。読み方間違ってますよ。」

「うわぁ。にげろ。にげろ。」

「にいちゃんまってよー。」

「逃げてもダメです。」

「うわぁ。いたいよー。いたいよー。」

「たすけて。たすけてー。」

「何もしてないでしょ！！」

うさぎさん達が自動車の後部座席まで逃げて騒いでいる。

しかも彼女に捕まったわけじゃないのに痛いフリまでして。

ん？集中の副作用？？

「いたいよー。いたいよー。」

「たすけて。たすけてー。」

「うさぎさんウソでしょ！いつも通ってるケド集中しても平気でしょ！！」

そーなの！？仮病じゃんうさぎさん！！！

「うわぁ。にげろ。にげろ。」

「ばれた。ばれたー。」

5分後には飽きたのかうさぎさん達は後部座席で跳ねていた。

うさぎさん達は気ままで楽しそうだね。