うさぎさんはーどぼいるどかんをだす

~合宿4日目の黎明3:00 合宿所各自部屋~


真夜中に大林家康と遠藤雄輔が、ボソボソ話している。

いたずらを爆発させる気だ。


石元小政の寝ている顔に落書きする気だ。


そーっとそーっと近づいて書こうとしてその時、


「何してんすか!そのペンは何ですか!!」


と小政が騒いだ。


「くっそーバレた。」

「何で起きるんだよ。小政何で。」


家康と遠藤が残念がる。


「うるさい。早く寝ろ。」


と、ぼくが何かごにょごにょ言っていたみたいだが、

本当はぼくも起きている予定だった。


不覚にも寝てしまった。そして「寝ろ」発言。残念な人すぎる。

家康、遠藤ごめんよ。小政はドンマイ。


~合宿4日目の朝6:00 合宿所ロビー~


今日で最後の毎朝恒例の朝の散策だ。

夜中の話を残念がりながら、散歩する。


散歩後、朝ご飯までに時間があってヒマだったので合宿所の芝生で、

遠藤にお題を出した。ボールペンでハードボイルド感を出すように。


お題的に完全に意味がわからない。ぼくも自分で言い出しておいて

意味がわからないうケド、この後、遠藤が本当にハードボイルド感を

出した。


片足をベンチに掛けて、そう、波止場の男の感じだ。

そしてその片手にはボールペン。


「あ!葉巻!?うわぁハードボイルド!!!」


ただ、その時、うさぎさん達が遠藤の頭に。


「うさぎさんねー。はーどぼいるどねー。すごいでしょ。かみさまだからね。」

「にいちゃんはすごいんだぞ。かみさまだからね。」


うさぎさんが遠藤の頭で同じ格好をしてハードボイルド感を懸命に出す。

うさぎさんはかわいいだけだからね!?

そして遠藤のハードボイルド感ゼロになってるからね!?!?


それでもうさぎさん達はご満悦みたいで何よりです。

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