7.6:【共通点が1種類では少ない!】 4

 さて、ここまでエルフの姉妹を例に、3つの共通点をもつパターンまでを見てきました。

 思えば、3というのは、不思議な数字です。


 シナリオライター時代、師の1人からうかがった手法ですが、物語上の伏線にかんして、以下のように教わりました。


・1度しか行っていない状況説明は、読者に忘れられる

・2度繰り返した状況説明は、必要なときに思い出す

・3度繰り返した状況説明は、常に読者が覚えている


 2度3度と、提示することで、ユーザーは『これは何か意味のある情報だ』と認識できるわけです。


 また、あるマーケティングの本では、

 『常連のお客を作るには、まず3度お店に来てもらうべし』

 と、記されていました。

 これも、2度3度と足を運んでもらうことで、その店に愛着がわいてくることを示しているのでしょう。


 最後は少々、こじつけの感はありますが、ともあれ別項、『7.1:キャラクター設計にも使えるモンタージュ理論とは』でも示した通りです。

 同じグループ内の共通点は、1種類だけでなく、2個3個と用意したほうが、ユーザーの目に魅力的に映る可能性が高いのは、確かなように思います。

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