◆2章:設計の秘奥義『チャンク』とは?◆

2.1:【記憶力の秘密】 マジックナンバー7±2って?

 ソーシャルゲームにおいて、登場キャラの多さは、もはや常識といってもいい外せない魅力です。


 ギャルソーシャルゲーの基礎を作った、艦これの初期でも、100人余。

 また、ガチャのバリエーションの問題もあって、それ以上のキャラ数を用意する、ゲームが山ほどあります。


 でも、待ってください。

 それって、IP化の観点から見て、適正な数なのでしょうか?


 いきなり、100体もキャラクターが並んで、名前が覚えられる?

 皆さんも学生時代、118個もある元素記号表を見て、これをすべて覚えるのかと、げんなりしたことはありませんか?


 その答えを示す、1つの理論として、アメリカの心理学者『ジョージ・ミラー』が提唱した、『マジックナンバー7±2』(※1)という、法則があります。


 すなわち、個人差はあるけど、成人が瞬間で覚えられる要素は、5~9個である。

 それを、超えたものを見ると、否定的な感情が芽生える。


 という、理論です。

 もっと少ないのではないか? など、数には諸説あります。

 が、ともあれ、100余というキャラクターを一度に見せるのは、本来、ユーザの心象を考えれば、上策ではなさそうです。


(※1) マジカルナンバー7ともいう

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