【 々 】

彼方の望むままに木の実を持たせば受け取って頂けます

美味しく昏って頂戴な 屹度良き手合いに成りましょう

視線だけがにこやかに騙る言葉でトゲもなく

肩をゐ抱きあえるのでしょう それは本当でしょうから

嘘も偽りもない、今であるのだから


戯れに文章を綴る 花占いは終わらない。

白紙のままの運勢は簡単に言う 毎日が同じようで何方様。

無難な言葉が並ぶ すきときらいの羅列。

信号機はわりと不純 事故らなければ問題ない

誰かの迷惑も顧みず 真直ぐの未知を歩めたら楽で有ろうと

分別されたゴミ箱の中 燻る過去で明日が見えない。


熟れられない自虐的遊び心

何時だって子供の我儘 純真には到底ならない

ほろりと炙り出された芥は造作もなく

誰にも見えやしない伏した壁を作る

せせら笑う眺め良い新天地は足跡ひとつ

何処に向かうとも癒え皆一様に同じ辛を化す

助走も軽やかに正座し待機するフィナーレに

真っ逆さま 大団円で逝く。


滑る滑る過去も未来も言葉も理も全て何処までも

往けば楽で摩擦熱で蕩け逝く行方は未知に堕ち窪む

逃れられない道 兎角 言い聞かせても抗えない一筋の未知

息が続く限り温めて溶かし、解けた氷に閉じ込めて言った。

何度でも閉坐して刺して 匕 崩れたら

「最期には白骨 拾ってください」

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