【雑葬の柩】

秋月梳き長し

流し草笛

下手糞唄


亘り捕りて青い鳥はしらせ

恋し吐く息白くたなびきたる逝き


はくはくと 嗤うが くがくの葦越し

ねなしぐさ 早々 きたかぜと戦ぐ


天からがら 幸雪と深す

刺し殺す匕


我が儘は鎖堕ちた

腐り伏した身に


是の血で贖おう 此の地で抗わん


絖る涙拭き

潤しの芽吹くとき草々

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