【裸電球】

背を伸ばすことを絶たれた竹林

私の地平は甘くも凍土に自棄焦げ死んだ

心は此処に在らず逃亡の一途を辿る

虚空は怠け者の忘れ物

暗色の廂で覆われ

嘘で固められた瑠璃硝子の器で

凛と生り崇められる小娘の翳に啜り泣き

糧もしない聖櫃な静謐に

くだらない寝言すら言えず

何時だってその旨には灯をつけて

明々とも漏れそうな 若竹の灯篭 

季節外れの蛍の散開に 

電飾とも雫を輝かせ

息遣いの揺らめきに溺れ逝く

覚悟など等にあるというほどに

此方を向いて戴きたく

唯只美しき美空に吹いた口笛は

粛々と湿りを拭いて

やはりないているようで、

わらっているていで。

あほうあほう暁烏は泣くのです。


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