【プリズム】

自らの居場所すら此処にあると

未だ信じているのか

暗がりに惑う塵芥の輪舞

丸裸の電球は燃えやしない


日の開けに還る嫌嫌

声すらも封じ扉は閉じられる

覆われているであろう古布で

星海は酷くか細い途を刺す


横暴な光に 個々暖かく視界は洛縁

天井に悔い下がる満月で

それはそれは綺麗な藍の彩


自由とは何であろうか

手を伸ばしたところで

焦がれただけで共には生れない


彼方と生み出したは小さな閃光

育ちて大輪 時は当たり前に措いて魅せ

帰れぬ未来にサヨナラ零す


吐息などハジマリすぎず

静けさだけが煌々と揺らぐ

愛おしさだけの残照の尽き

時は気ままにイロをなくする

さざらと。吹流し

今は変わらない明かりは鎖す

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