第27話 【浮動】

視界に広がるのは広い広い、湖面で

ただただ、真っ青の空が世界を反転させて

映す、私は心に1人立ち尽くす

卑を浴びている。空も雲も動かない

歩むのは私だけ

ただ 足元の波紋だけが揺らいで

影を落としていく。夢だったらいいのに。と

零れ落散るコトバの雫

ここにみせる

天から世界の慕いが落りて

くるう、箒星。

沢山の虐殺者が現実に妄想を駆り立て

私の心を腐らせて往く

闇夜は私を綺麗に染め眩む

欲し星に手を翳せば


なんてこともない。

私は今の一部分であることに気づく

溶け込んでしまえ

微動だにしない静


最後に輝く星と共に逝くとき 十分満足されて生き続ける


迷名。


毎日が絶景だったら飽きてしまうでしょう

穢らわしい隅に寄せらせた散り屑に安心を覚える

慣れってやつ

やっぱり隣でいる奴が一番安心

依り添える花束 授けてくれるでしょう

ひとひらでも満杯でも

いい風に攫われるな 誰がじゃない

地に根を下ろせ

足元に影を落とせ。


気づいて暮れる。

空は地にありうること

ね、知ってる。

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