第20話【翻還】
うみどりたちは
ひようひようと
翔んだ
幾度も
虚空は薄く眩み
煌めき剥がれては
身が溶けるまで
飛翔する
みちゆきが
奇説に覆われ
羽根を亡くしても
尚、
彷徨うときの木枯らし
高くし舞い続け
何度でも季節と共に
風に乗り 往こうか
綺麗なかいがらなき砂おちる
わたし みちて かける
きらきら
月夜に 蒼白い指先
霜焼け
朱に染まる モノ
逃れられない
うみの
拍動
力強く続いて
私が死んでも。
逃れるすべはなく
唯
うまれてきて
ありがとう
と ゆきたい
解いて昏れる
とき。
翻還
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます