カバの雄グループの皆さんの夢。

猫店。

第1話

わたしの幼馴染、こーせーくんが、トンネルの手前まで送ってほしいと言う


母と私は、彼をトンネルの入り口まで送り届けた


その際、お餞別として1万円入りの封筒を渡しておいたが

車から降りる際に彼はそれを普通に座席に忘れて置いていった


母は、「1万円なんてこーせーくんにとっては端金で

わたしたちをないがしろにしているっ」


と、怒ったが


果たしてそうかな?


彼はこのあと仕事かなにかで使う書類や証書も一式全部忘れていったぞ

彼は単純になんでも忘れるタイプなだけだと思うんだ、母よ


♦︎


カバの雄グループのみなさんは

下界を卒業し、

カピパラの雌グループに進化し

集団で温泉につかっていた


♦︎


いつのまにか温泉に入り浸っていたのは

カピパラではなく、

人間の我々だった


我々と温泉に浸かっていた生徒会長が先生に呼ばれた

その先生はもういまだかつてないレベルで私とはうまがあわなかった

加藤聖子である


鼻の穴が良く見え、カバのような顔面をしている

うえのカバとかぶったのはたまたまだ


生徒会長は大変だなぁ


私はのんびり風呂を楽しもうと思っていると

「生徒会長の助手をして先生に媚び売りなさい!」

と、祖母。


私はお世辞やなんやらや社交辞令が一切出来ず、

ましてや営業スマイルすらできないことから

現代社会においてはいろいろと苦労が多いが


祖母は昔からお世辞と営業スマイルだけ、

本当にそれだけが得意だと言っていい

それ一本で世渡りをしてきたといっても過言ではない


ときに羨ましくもあるが、したたかすぎて憎たらしいときもある


そんなわけで話はそれたが、私は生徒会長の後を追う


加藤聖子と生徒会長が話している横で、

ちょこまかと動き、

お茶を出したり

ブラインドを開けたり閉めたり、開けたり閉めたりしていた


話し合いが終わった

加藤聖子は私を珍しく褒めてくれた

私は単純なのでご機嫌になった


♦︎


風呂から出て話し合いに行ったのだから、

当然私は風呂に戻るものだと思っていたのに


ガラス張りの自宅へと戻った


ガラス張りといっても一軒家ではない


マンションだ


マンションの床面と外壁以外が、ガラス張りなので


廊下からもしっかり隣の部屋が丸見えであるし、

もちろん部屋に入っても隣の部屋は同じく丸見えである


おしまい

ありがとうございました


■■■


3/2にみた夢


みなさまの小説をにお邪魔することができず申し訳ございません><

明日は少し時間ができると思いますので伺わせていただきたいと思います!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

カバの雄グループの皆さんの夢。 猫店。 @nekot_en

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る