戦時下の日本
昭和二十六年六月に日本はソビエト連邦へ宣戦を布告。大東亜戦終結からわずか七年で日本は再び戦争をする事になったのである。
そして、開戦劈頭より日本側に不利な状況が続く中で、米英の経済支援もあり、国民の生活はさほど悪くはなかったものの、連日のように鳴り響く空襲警報、警戒警報に皆ストレスが溜まっていた。
昭和二十六年 八月 新潟市
ウウウウウウウウウウウウウウウウ
「空襲警報発令!空襲警報発令!新潟方面に敵爆撃機数機が接近中!」
「またかよ!」
「ったく、明日も仕事だってのに!」
「かあちゃん、爆弾落ちてきたらこわいよ・・・」
「大丈夫。空軍の戦闘機が戦ってくれてるからね」
確かに日本空軍は英国のバトル・オブ・ブリテンの教訓を生かし、レーダー探知網と管制システムを駆使し善戦していた。しかし、敵もこの頃になると足の長い護衛戦闘機を連れており、味方の防空戦闘機隊の損害も小さいものでは無くなっていき、民間人の犠牲も出始め、米国からの義勇隊到着が待たれていた。
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