第1話

 聖職者(男)の他に聖国の復活を望み暗躍する聖騎士(男)が居る。

 聖騎士は聖国の象徴〝聖なる獣〟を欲した。

 聖獣の力は大国で反乱を成し遂げる……と考えている。

 聖職者聖騎士は正式な肩書ではなく自称だが能力は有している。

 二人には聖獣の再誕を果たすため、神の子を生みうる、聖女が必要だった。

 条件に合致したお姫様は、聖国を滅ぼした大国の英雄、その子孫だった。

 強要する非道な行為になっても、復讐の口実は罪の意識を覆す。

 祖国を滅ぼした英雄に対する憎しみから監禁するお姫様(女)へ責める態度を取り反抗されるが女性一人と男二人の間に存在する力の差は顕著だった。

 神様を降ろし子作りを終えた聖職者は、お姫様を気に入ったが、聖獣の母親〝聖なる母〟にそのような気持ちを抱くなどあり得ないと聖騎士から神聖を軽視する価値観に不快感を抱かれていた。


 聖母は神の子を授かった聖女。

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