第118話 お見舞いに行こう

 健斗:はい、今夜もこの時間がやって参りました。ナレーター代理の武崎健斗でございます。さてさて、前回より入院中の当番組ナレーターのユリカさん。ネネさんは国へ帰る前にお見舞いに行くことになった様ですね。


 魔界時間20:55 帝王都サタンヘイルダム 医療特区 瑠空総合病院るあそうごうびょういん


 受付:どうされましたか?


 ネネ:あ〜、この病院に入院中の妹尾由梨華せのおゆりかさんのお見舞いに来たんすけど。


 受付:妹尾さんですね、少々お待ちください・・・そうですね、2週間前にミートリア共和国より緊急入院されてますね。


 ネネ:そんな酷いの?


 受付:ステーキハウス症候群と胃もたれは2日で完治したのですが、担当医の話しによると食べ合わせの方が問題だと言ってました。


 ネネ:食べ合わせ?


 受付:担当医をお呼びしましょうか?


 ネネ:いんや、面会可能なら本人に聞いてみるよ。


 タッチパネルを出す


 受付:分かりました、ではこちらにお名前とご住所を入力してください。


 ネネ:ホイホ〜イ・・・よし、こんなモンかな。


 受付:・・・はい、確認出来ました。こちらが妹尾さんの病室になります。


『ユリカの病室』


 モニターに映る受付

 

 受付:妹尾さん、ディメスティア帝国のネネ・ディメスティア様がお見舞いに来ています。


 ユリカ:ホイホ〜イ、通してちょ〜。


 空間転移してくるネネ


 ネネ:よ〜っす、具合はどうだい?


 ユリカ:ボチボチだねい。


 ネネ:受付の人が食べ合わせが原因とか言ってたけど、ドユコト?


 ユリカ:あ〜、カールスのもつ煮込みと月光鯵げっこうあじを使ったふりかけご飯が原因だってさ。月光鯵の骨に含まれてる成分がカールスの内臓には有毒でね、それが化学反応を起こしたんだとさ。


 ネネ:ほ〜ん。


 ユリカ:ネネちん達魔族にはあまり害は無いけど、私みたいな元とはいえ天族には有毒だとさ。主な症状は下痢に腹痛、これがまた1週間くらい続くんよ。


 ネネ:で、今はボチボチ回復したと。


 ユリカ:ま〜ね〜、来週の悠久のアクガリタル辺りから現場復帰出来るよ。


 ネネ:あんま無茶すんなよ?


 ユリカ:おんや〜?ひょっとして心配してくれんの♪


 ネネ:やっぱこの番組のナレーターはユリカちゃんじゃないとシックリこないんよ。


 ユリカ:そ〜でしょう、そ〜でしょう♪


 ネネ:それにしても、この病院はエロい看護師さんが多いですなぁ♡


 ユリカ:そんな事言ってたらヴァネッサさんに怒られるよ〜。


 ネネ:あの人怒るとメチャクチャ怖い。

 

 ユリカ:でしょう?


 ネネ:あ、忘れてた。今更だけどお見舞い定番のフルーツ籠盛かごもり。


 ユリカ:ホント、今更でど定番だなオイ。


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