第103話 悪事の証拠を掴み取れ!(後編)

 魔界時間18:40 ファンダジア王国領 惑星ゼッキョウ ラッカサン大峡谷最下層


 大峡谷最下層に大勢のマスコミが我先にと地面を掘る


 ネネ:な、なんじゃこりゃーーっ!


 ユリカ:天界に魔界に冥界に、3つの宇宙のマスコミが大勢居るね〜。


 ネネ:のんびり余裕こいてる場合じゃないよ!奴等より先に探さないと、アタシ等の黒歴史が全宇宙のお茶の間に晒されるんだぞ!


 ユリカ:そうだった!・・・およ?


 くちばしで地面を掘る雛鳥ひなどり


 ユリカ:何だあれ?頭に卵のから被ったいかにもマンガとかに出てきそうな 雛鳥は?


 ネネ:あの尾羽おばねからしてフェニックスの雛鳥じゃね?


 ユリカ:え〜?フェニックスの雛鳥の尾羽っていったら、炎みたいな模様で有名じゃん。あの模様はどう見ても米粒だよ。 


 ???:おこめ〜、あまり遠くへ行っちゃダメだよ〜。


 おこめ:ピッピィ〜♪


 ネネ:おんや〜?ローラント王国のミルフィーユ姫じゃ、あ〜りませんか♪


 ユリカ:ヘイヘ〜イ、こんな所で何してんだい?ベイビ〜♪


 ミルフィー:ヒ、ヒトチガイデスヨ。


 その場から去ろうとするミルフィーを囲む2人


 ネネ:オイオ〜イ、つれない事言うなよ〜♪


 ユリカ:この事お母様は知ってるのか〜い?どうなんだ〜い?

 

 ミルフィー:み、見逃してくだせぇお代官様〜!


 ネネ:ど〜しよっかなぁ〜♪


 ユリカ:ど〜しよっかな〜♪


 ネネ:見逃してほしけりゃ、を見せなきゃ〜♪


 ユリカ:そうそう、誠意をねぇ♪


 ネネ:そのポシェットには何が入ってるのかなぁ〜?ん〜?


 ユリカ:他のマスコミが苦戦してるのに相当なお宝ゲットしたんでね〜の〜?


 大粒の汗をかいて目が泳ぐミルフィー


 ミルフィー:そ、そりはその〜・・・


 ネネ:どんな金属探知機にも反応しない上にばら撒くと地中に潜る機能のある特殊カプセルに入ったUSBメモリをどうやって掘り当てられるのかとっとと白状しちゃいなよ〜♪


 ユリカ:答えはその雛鳥なんじゃね〜の〜?


 2人:ユ〜白状しちゃいなよ〜♪


 ミルフィー:この子は生物探知機に反応しないステルスワームっていう大ミミズを探り当てられる能力があるんです。それを応用して・・・


 ネネ:お宝ザックザクってか〜? 


 ユリカ:それじゃ〜、お姉さん達の探し物のお手伝いしたってバチは当たらないんでね〜の?


 ネネ:ネネさんや、赤ちゃんとはいえ女神様がやってくれるんだからバチなんざ当たりゃしね〜って♪


 ユリカ:グヘヘ、仰る通りだねい♪


 2人:当然、やってくれるよな〜♪


 ミルフィー:や、やらせていただきまふ。


 ネネ:物分かりの良い子は好きだじぇ〜♪


 ミルフィー:・・・うぅ。おこめ、早速始めちゃって。


 おこめ:ピッピィ〜♪


 探し始めるおこめ


 ミルフィー:おこめについて行くだけで勝手に探して掘ってくれます。


 掘り当てては捨てていく


 ネネ:拾え〜!片っ端から拾いまくれ〜!


 1時間後・・・


 ネネ:すんげ〜、たった1時間で掘り尽くしやがった。


 ユリカ:大漁、大漁♪


 ネネ:さあ!帰ってブツを探すぞ〜!


 ユリカ:合点承知!






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