第95話 ニュートンと生首⁉︎
ユリカ:ちょっとちょっと〜、何あの物騒なワードは〜。あんなの良い子が見たら泣くよ〜・・・へ?生き物のじゃない?な〜んだ、紛らわしい事しないでよ〜。
魔界時間18:38 王都アミューズ上空 輸送機内
???A:間も無くだな。
???B:ああ、これがこの国にあれば罪をなすり付けられる上に
???A:どうした?
???B:後方から急接近する飛行物体が・・・な、何だこのサイズは⁉︎生体反応?この規格外の大きさが生物だと⁉︎
『国防省司令室』
オペレーター:我が国領空内にて正体不明の機体反応を感知。
司令官:何処の所属だ?
オペレーター:
司令室:妙だな、天界宇宙からの来訪の報告は受けていない。
オペレーター:機体の大きさから星間輸送機と思われます・・・ん?これは?
司令室:どうした?
オペレーター:所属不明機の後方より急接近する超大型飛行生物の反応あり!これは・・・我が国の巨獣フライトモモンガです!
ユリカ:フライトモモンガ、カーバンクル科に属する巨獣で住処には専用の木が生えてるけど、それ以外の場所では空中ブランコを召喚しながら滑空して飛ぶタイプの巨獣だよね〜。体長は4500万㎢、体重23兆6000万トン。衝突されたらまず生きてないよねこれ。
『再び上空』
???A:だ、だめだ!間に合わない・・・ぐわーーーっ!
モモンガ:んあ?何か当たった?・・・ま、いっか。
『王都内ホテル国賓エリア空中庭園』
アイザック:私の居た時代のロンドンも都会であったが、ここまで夜景の美しい都は見た事がな・・・ん?
空から光る物体が落下してくる
アイザック:何だあれは?流れ星・・・ではないか。
ネネ:あ、ここに居たんだ・・・って、何してんの?空なんて見上げて。
アイザック:空からこちらへ向かって何かが落ちてくるのだ。
ネネ:ちょっ!隕石⁉︎勘弁してよ〜・・・およ?隕石にしちゃあ小さ過ぎる様な・・・ん〜?あれは・・・光る・・・箱?
アイザック:あれを見ると思い出す、木から落ちてくる
ネネ:思い出に浸るのは良いけど、このままだと激突するよ?
アイザック:なんとかならないのか?
ネネ:そりゃ、出来るけど。
反重力魔法で箱の落下を地面スレスレで止めるネネ
アイザック:おおっ!これが空間魔法か!素晴らしい♪
ネネ:そら良かったね。それにしても、コレ何が入ってるんだろう?
アイザック:人の頭くらいが入りそうな大きさだな。
ネネ:雅姐さんここに居なくて良かった。アタシは平気だけど、雅姐さんが見たら恐怖で暴走するとこだったよ。
アイザック:ん?これ開きそうだぞ。
箱を開けると生首らしきものが入っている
ネネ:本当に生首が入ってたよ。
アイザックが生首を持ち上げると何かに気付くネネ
ネネ:およ?アイザック姐さん、その首の断面見せてくれる?
アイザック:こうか?
ネネ:あ〜、やっぱり。アイザック姐さん、これ作り物の首だよ。
アイザック:これが作り物なのか⁉︎
ネネ:ほら、首の断面見てみ。筋肉も人工ものだし、それに配線やらが見えるよ。
断面を見るアイザック
アイザック:むむっ!本当に作り物だな。驚いた、これほど
ネネ:だろうね・・・おや?うなじんトコ何か書いてある。これは・・・番号?製造番号か何かかな?はて、これに似たの何処かで見た様な?とにかく通報っと。
暫くして警察官が到着する
警察官:お待たせしました、これが通報にあった物ですね?実はこの辺りの上空で我が国の巨獣フライトモモンガに衝突された正体不明の輸送機がありまして、ディメスティア女帝陛下の話から推察するにこれはその輸送機が運んでいたものではないかと思われます。
ネネ:正体不明の輸送機?
警察官:国防省司令室からの情報によると、その機体には特殊神聖迷彩が施されていたそうでして。
ネネ:なんかソレ聞いたら一気にキナ臭くなってきたよ。
警察官:これはひとまず本官が責任持って科捜研へ提出して参ります。
敬礼してホテルを出る警察官
アイザック:キナ臭くとはどういう意味だ?
ネネ:アレがヴァルキリーって線が濃くなったって事。
アイザック:ヴァルキリーだと⁉︎あれがか?ヴァルキリーとはあの北欧神話に登場する有能な戦士や軍師の死者を神の軍勢に加えるかどうかを選定するという神の選定者であるあのヴァルキリーか?
ネネ:ま、アンタ等人間達にはそう伝わってるみたいだけどね。真実は天魔大戦時代の超古代兵器で今では新しく作る事を禁止されてるんよ。しかも戦闘目的で所持してたら罪に問われるレベルのヤベ〜やつ。
アイザック:古代兵器って、見た感じ真新しかったぞアレ。
ネネ:そりゃそうだよ、アレは多分どっかのバカが密造したやつなんだから。
アイザック:密造・・・か。
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