第90話 森の王
アップで映るユリカ
ユリカ:や、皆んな元気?ナレーターのユリカでっす!ん?何でアップで映ってるかって?実は私、まだ粉物料理超大国コナモン首長国連邦に居んのよ。ほえ?だから何処かって?ここはね〜・・・
番組衛星カメラが引くとそこに映っていたのは・・・
ユリカ:コナモン首長国連邦最大のランドマークタワー、オコノミハルカス屋上のヘリポートでーーーーーーっす!
ユリカの前に手紙が落ちてくる
ユリカ:さ、さっぶいわ!って、何コレ?手紙?えっとぉ・・・ペンネーム暇なしさんからのお手紙。『いつも楽しく読んでます。質問ですが、オコノミハルカスって先週土曜にバンジーしてたけど何で屋上に居るんですか?』成る程、成る程〜。それはね〜・・・ママンにお仕置き喰らって出られないんよ。しかもご丁寧に結界張られてんの。
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ユリカ:『そろそろ番組進行お願いします』って?そだね、お仕事しないとね。さてさて、恐怖がピークになって大暴走している雅さん。大暴れしてるもんだからパンプキングの森のヌシが目を覚ました。果たしてネネちん達の運命や如何に!な〜んてな♪・・・た〜すけちくりぇ〜。
魔界時間18:31 パンプキングの森
森を全力疾走するネネ
ネネ:な〜んてな♪じゃねーよ‼︎何だよ、あのカボチャの城みたいな奴はよ!
ユリカ:スビーーッ!さぶい、はだびず出た。へ?ソイツ?ソイツはね、その星の生態系の頂点に立つ巨獣でテラーキングっていうんだってさ。ユグドラシル科に属するヤツで体長8500万㎢、体重88兆2000億トン。全身お化け屋敷の巨獣だから今の雅さんには火に油の巨獣だよん。
ネネ:雅姐さんはなんてモン叩き起こしてんだよ!
ユリカ:ソイツ寝起きがめちゃくちゃ悪いらしいから大変だよ〜。
ネネ:雅姐さんは未だ暴れまくってるわ、何でか空間転移魔法が使えんわ、バカでかいデカブツはブチ切れて追っかけてくるわでもう嫌ーーーっ!
ユリカ:そのデカブツ再び寝かす方法ならあるよ。
ネネ:えっ!マジで⁉︎
ユリカ:奴の体内の最深部にある祭壇に妖怪枕返しの枕を置くとグッスリ眠るらしいよ。
ネネ:枕返しの枕なんて何処にあんだよ!
ユリカ:その森の管理人がその枕返しだよ、森の監視小屋に住んでる。
ネネ:監視小屋って何処よ!
ユリカ:そこ右曲がって真っ直ぐ進んで突き当たり左行ったら管理者の枕返しが幻術で作った偽の巨木があるからそこ突っ込んだら家に着く。
ネネ:あいよーーっ!
『監視小屋』
物干し竿に枕を干す枕返しの女性
???:うん、今日も良い洗濯日和!お日様の匂いで今夜もグッスリ寝れそう♡
ユリカ:フェックショイ!このお姉さんがこの森の管理者の夢さん。枕返し族だよん。
ネネ:お邪魔しまっす!そして緊急事態だから枕お借りしまっす!
夢:え?ちょ?貴女何なんですか⁉︎
テラーキングの前に立つネネ
ネネ:最深部には何処から入んの!
ユリカ:口が直通ルートだからそのまま枕を放り込め!
ネネ:こ〜れ〜で〜も、喰らえーーーっ!
テラーキングの口に枕を投げ入れるネネ
キング:むぐっ⁉︎・・・ごくん。
飲み込んだ瞬間その場で眠るテラーキング
キング:グオーーーッ・・・ふぐぉーーーっ・・・
ネネ:た、助かった〜っ!
夢:あ〜、テラーキングが暴れてたんですね。なら最初からそう言ってくれれば良かったのに。
警官に手錠をかけられているネネ
ネネ:うん、そうだね。そういう事はポリスメン呼ぶ前に確認してね。
慌てて手錠を外しネネに敬礼する警官
警官:枕泥棒と聞いておりまして!まさかディメスティア帝国の女帝陛下とは思わず大変申し訳ありませんでした!
ネネ:あ、そういや雅姐さんは?
警官:ああ、向こうで暴れてた方ですか。あの方なら寝てましたよ。
ネネ:なんだかどっと疲れた・・・何か忘れてる気がするけど・・・ま、いっか。ホテル戻って寝るべし‼︎
ユリカ:へ?ハロウィンイベントの・・・あ、行っちゃった。ま、いっか。そんじゃ、まったね〜♪
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