第82話 職場復帰

 ユリカ:ホッホ〜イ、ユリカだよ〜ん!あのニャンコ警部達の活躍のお陰で皆んなシェルターから帰って来たよ〜ん♪てなわけで、久々にスタジオでの収録やってま〜す!


 魔界時間10:35 王都アミューズ ホテル内


 ホテルの一室でデスクワークに追われるネネ


 ネネ:うおーーっ!あのベイビーパニックの後処理が終わんねーーーっ‼︎


 気配を消して背後から耳元でささやく雅


 雅:私が居ない間に愉快な事があった様ですわね♡


 雅の囁きに驚き立ち上がる瞬間盛大に膝に置いていた手を打つネネ


 ネネ:うおっ!ビックリした‼︎


 雅:ただ今シェルターより戻りましたわ♪


 ネネ:お、お帰り・・・めちゃくちゃ痛い。


 必死に笑いを堪える雅


 雅:い・・・色々・・・ププッ!・・・大変だったみたいですわね♪


 ネネ:なんか楽しそうね。それじゃ、ユリカちゃんのお母さんも?


 雅:ええ、今頃天界に帰っている頃ですわ。


 ネネ:やっぱ魔界にいた影響なかな?


 雅:天界宇宙は人界宇宙より時空間流じくうかんりゅうがだいぶ離れていますからね。


 ネネ:人界宇宙の時空間流に隣接してる魔界宇宙に居たから影響をモロに受けちゃったわけかぁ。ご主人との馴れ初めの中にあったんだっけ?


 ユリカ:そだよ〜。


 ネネ:あ、現場復帰おめ〜♪


 ユリカ:あんがとね〜♪あ、そういや聞いた?最近始まった新番組のナレーターさんの事。 


 ネネ:もぐもぐトラベラーズのナレーターさんの事?聞いてるよ〜、視聴者どくしゃさんから私情に走る傾向があるからチェンジした方が良いって問い合わせが来たってやつっしょ?


 ユリカ:そうそう。そんでね、お偉いさん達はあの番組の出演者登場人物自体が変態ばっかだから別に良いんじゃね?って声があってさ。ま、多少は自重させるみたいよ。


 ネネ:アンタも割と自由にやってるのにね。


 ユリカ:こっちはこっちで番組として成り立ってるからねぇ。


 ネネ:話変わるけど、アンタはどうなのよ?アオイさんに復帰の挨拶したの?


 ユリカ:真っ先にしたに決まってんじゃん!まぁ、マネージャーには露骨に嫌〜な顔されたけど。てか、そっちはまだ終わんないの?


 ネネ:あのベイビー共、あちこちでやりたい放題やりやがったもんだから大変だよ。オフィスに現れるわ、トランスポートステーションは埋め尽くされてそれが朝の通勤時だったから遅れは出るわで大混乱だったよ。


 ユリカ:え?電車じゃないんだから別に埋め尽くされても関係なくね?あ、空間転移の巻き込みかぁ。


 ネネ:それもあるんだけど、トランスポートステーションに強制転移しちゃうとステーション内の空間転移装置が安全のために緊急停止しちゃうんよ。その復旧に追われてしまうから大変よ。


 ユリカ:ま、頑張ってよ。


 雅:頑張ってね♪


 ネネ:雅姐さんは手伝って!


 雅:嫌ですわ、必死こいて作業してる陛下を見て悦に浸りたいんですもの♡


 ネネ:ホント、良い性格してるよ。



















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る