第73話 異変
ユリカ:ホッホ〜イ、ユリカだよ〜♪皆んなはモーツァルトって知ってるかな?ま、人間の間じゃ有名だよね。代表作といえば・・・あれ?なんだっけ?そもそも誰の話してたんだっけ?
魔界時間23:11 宮殿女帝自室
モーツァルトの代表作フィガロの結婚が流れる
ネネ:やっぱクラッシックは蓄音器だよね〜♪デジタルにはない良さっていうか。
雅:なかなか軽快なリズムの曲ですわね。誰の楽曲ですの?
ネネ:誰って、あ〜に言ってるかなこの人は。モーツァルトの代表作フィガロの結婚でしょう?亡くなった雅姐さんのお母さんがモーツァルトの楽曲のファンで、生前雅姐さんの幼い頃によく一緒に聴いてたって言ってたじゃんよ。
雅:確かに母の生前にはよくクラッシックは聴いてはいましたが、モーツァルトなんて方は母も私も知りませんわよ?
ネネ:ん〜?何か変だな。
雅:とにかく私は明日朝が早いので部屋に戻りますわ。
ネネ:ホ〜イ、お休み〜。
部屋を出る雅
ネネ:ユリカちゃんは知ってるよね?モーツァルト。
ユリカ:それがさ、冒頭のナレーションでそれっぽい事言ってたんだけど。今はそれ誰?って感じでさ。記憶からスッポリ抜けてんのよ。
ネネ:え〜?何でアタシだけ覚えてんの?
ビッグバンレオが突然現れる
ネネ:おわっ、ビックリした!いきなり出てくんなっていつも言ってるっしょ!
レオ:多分この広い魔界宇宙でモーツァルトの事覚えてるのお前とあの3人だけなんだな〜。
ネネ:えっ!それどゆ事?
レオ:1時間前にその蓄音器ごと丸呑みしたの覚えるかなぁ?
ネネ:ハッキリ覚えてんよ!これから寝る前に気持ちよくクラッシック聴いてから寝ようかと思ってたらいきなり背後からバックリ呑み込みやがって!
レオ:アレのお陰でお前は歴史改変の影響を受けずに済んだな〜♪
ネネ:まっすます分っかんね〜よ!
モニターに映るイザベラ
ネネ:あ、イザベラ先輩チ〜ス♪
イザベラ:思ってた以上に敵の行動が早かったから間に合って良かったわ♪
ネネ:ま〜たイザベラ先輩絡みっすか?
イザベラ:せめて私とアリス、そして莉音とネネだけはと思ってね。
ネネ:て事は何かい?あの時4人共コイツの腹ん中に居たって事⁉︎
イザベラ:
ネネ:何だか分かんないけど役に立てたんなら結果オーライだねぇ♪
イザベラ:その蓄音器とレコード絶対に誰にも渡しちゃ駄目よ。
ネネ:要はコイツの腹ん中に入れときゃ問題なしって事かな?
イザベラ:あら、目の付け所が良いわね♪確かレオは入れたものに結界が張れるんだっけ?
ネネ:そうっすよ〜。
イザベラ:じゃあ、頼めるかしら?
ネネ:獅子公、そこんとこどうよ?
レオ:お前は契約者だ、頼まれたら嫌とは言えないんだな〜。
ネネ:じゃあヨロシク♪
蓄音器とレコードを丸呑みにするレオ
イザベラ:さて、これで動き易くなった事だし、次の一手にかかりますか♪
通話を切るイザベラ
ネネ:まったね〜♪・・・それにしても一体何が起こってるんだ?
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