第19話密着!ユリカ24時

 ネネ:ハイハ〜イ!ネネだよ〜ん♪え?主人公のアタシが何でナレーターやってるかって?早く戻らないと読者しちょうしゃからご指摘があるよって?ふっふ〜ん♪今回はこれで良いんだなこれが。何故なら今回は由梨華ちゃんの密着特番だからで〜す♪


 魔界時間20:00 帝王都サタンヘイルダム都内マンション


 プロデューサーと通話する由梨華ゆりか


 由梨華:密着特番⁉︎聞いてないんだけど。


 プロデューサー:言ってないからね。言ったらサプライズにならないだろう?


 由梨華:何のサプライズよ〜。


 プロデューサー:兎に角、カメラマン来たら収録始まるからそこんとこヨロシク♪


 通話を切るプロデューサー


 ネネ:私のオフの日の密着なんて撮れ高ないっつ〜の!・・・まぁ、アオイ先輩もやってたみたいだし。私もやらないといけないよね〜。


『翌日 魔界時間7:00 収録開始』


 インターホンが鳴る


 由梨華:あ、カメラマン来た。は〜い・・・


 ネネ:玄関のドアを開けた先にいたのは〜?


 由梨華:ゲッ!兄貴!


 伸二:実の兄が遥々天界から来てやったというのに『ゲッ!』はないだろう。


 ネネ:このスーツ姿のイケメンさんはユリカちゃんのお兄さん。妹尾伸二せのおしんじさんだよ。


 伸二:由梨華、昔みたいにお兄ちゃんとまでは言わなくていいからせめて兄さんと言えっていつも言ってるだろう。


 由梨華:いいじゃん!兄貴で。そんで?兄貴は何しに来たんだよ。天魔界総裁会談で忙しいんでしょ?一応、浄土銀行本店の常務取締役なんだから兄貴は。


 伸二:確かに、こうして会いに来るのも難しいくらいだが、お前の勤務先のテレビ局から密着特番出演のオファーが来た時その内容を見て感動してオファーを受ける事にしたんだ♪


 ネネ:ほえ〜!由梨華ちゃんのお兄さん浄土銀行の重役さんだったんだ〜。天界宇宙3大メガバンクの1つの大銀行。しかもその本店の重役にその若さでなれるなんて超エリートじゃん♪


 由梨華:内容って?


 伸二:由梨華のありのままを映してしかもその画はコピーしてビデオレターに編集して実家に送るなんて気の利いたテレビ局じゃないか♪天界のテレビ局はこういうのやっても撮れ高のために捏造とかして流すというのに実に良い心がけだ♪


 由梨華:うえっ!コレ実家に送んの⁉︎マジで!


 カメラを構える伸二


 伸二:さ、収録始めるぞ。


 由梨華:しかもカメラマン兄貴かよ。


 伸二:プロデューサーさんが言うにはプライベートの密着特番なら赤の他人より身内が撮影する方が自然な画が撮れるだろうってな。ホントそういう所は我々天族は見習うべきだな♪さ、先ず朝起きたら何すんだ?


 由梨華の寝室へ向かう伸二


 由梨華:ちょ!兄貴勝手に寝室入んなって!


 ネネ:さてさて〜、由梨華ちゃんの寝室は〜?・・・うお!アオイさんの等身大フィギアに水着のポスターに等身大抱き枕って。


 伸二:おまっ、これ独身女性の寝室というよりドルヲタの寝室じゃないか・・・まぁ良い。で?朝起きたら何するんだ?


 由梨華:先ず顔洗って、歯を入念に磨いて、うがいも念入りにして。


 伸二:ナレーターは声が命だからな。うがいは入念にしないとな。で?その後は?


 由梨華:寝室行ってアオイ先輩の等身大フィギアに濃厚なキッス♡


 ネネ:いくら変態のアタシも流石に他人のそれは引くわ〜。


 由梨華:うっさい!


 伸二:その後は?


 ネネ:流石お兄さん、何事も無かったかのようにスルー。


 棚からいくつか保存ケースに入った下着を出す


 伸二:お前・・ソレまさか。


 由梨華:今日は〜、この汗染みパンツ♪


 保存ケースから取り出して匂いを嗅ぐ由梨華


 由梨華:ス〜ハ〜!ス〜ハ〜!う〜ん、芳しい♡


 ネネ:お兄さん、アタシの経験上その使用済みの下着の数々。多分楽屋とかから失敬してるっすよ。


 伸二:今すぐ洗濯して返してこい!ストーカーかお前は!


 由梨華:え〜!


 保存ケースごと取り上げる伸二


 伸二:コレは俺が洗濯して返しておく!


 由梨華:む〜!


 伸二:さて、その後は?


 由梨華:リビング行く


『5分後 リビング』


 由梨華:ここでアオイ先輩を愛でてる。


 ネネ:明らかに盗撮の映像だよコレ。


 伸二:お前いい加減にしろよ。


 由梨華:いいじゃん、別にアップロードするわけじゃないんだから。


 ネネ:捕まるよ・・・マジで。


 由梨華:何処ぞの違法アップロードのCMじゃあるまいし。


 伸二:コレは全てデリートする。


 由梨華:え〜!兄貴の鬼〜!


 ネネ:良識ある身内として当然の行動だよソレ。


 伸二:次は?


 由梨華:移動する。


 20分後 都内公園


 伸二:あれは・・・アオイさん?


 ネネ:お〜!アオイさんセクスィー♡


 由梨華:アオイ先輩いつもこの時間ここでジョギングしてるんだ。そして私はここで隠れて視姦・・・じゃなかった。観察してる。


 ネネ:お兄さん、多分だけど由梨華ちゃんこれ脳内に刻んで夜にそれをオカズにしてるよ。


 伸二:・・・・・・・


 由梨華:やめて兄貴、無言で汚物を見るような目で見ないで!


 伸二:これを実家の父さんと母さんが見たら泣くぞ。


 由梨華:あうう。


 魔界時間19:00 帰宅


 伸二:結局あれからずっとアオイさんをストーキングしてたな。


 ネネ:捕まるよ・・・マジで。


 『夕食後 番組スタッフが来る』


 スタッフ:お疲れ様でした〜♪


 カメラを渡しす伸二


 スタッフ:如何でした?妹さんの休日は?


 伸二:愚妹の犯罪行為をしかと見ましたよ。ですがコレは良い企画でした。また機会があれば呼んでください。


 スタッフ:収録した画はコピーしてビデオレター用に編集して送りますね。


 伸二:お願いします。


 撤収する番組スタッフ


 伸二:それにしても魔界のテレビ局は親切で気が利くな。この企画だけでなくホテルを用意して行き帰りの航空券までテレビ局が負担して招待してくれるんだからな♪


 由梨華:招待?兄貴この収録終わったら帰るんでしょ?


 伸二:『俺は』な。テレビ局が招待したのは父さん達だよ。


 由梨華:パ〜ドゥン?


 伸二:だから、父さんと母さんをこっちに招待してくれたんだよ。おっと、もうこんな時間か。じゃ、そろそろ行くから。


 由梨華:ちょ!兄貴!どういう意味だよ!


 ネネ:両親来るんだ。


 由梨華:あわわわ。来る・・・恐怖がの女帝が・・・母さんが来る!


 ネネ:そんな怖いの?


 由梨華:母さん、今でこそゆるふわ敏腕弁護士だけど。昔はバリバリのヤンキーで立てば災害、座れば恐怖、女神の微笑みの背後に般若あり・・・


 ネネ:何だろう・・・雅姐さんに似てる・・・・えっと・・・グッドラック。























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