第2章 花咲き誇る国フラワーレイド
第15話入国!フラワーレイド共和国
ユリカ:遂に入国したネネちん達。ここは植物系の魔族で最も美しいアルラウネ族のお姉様が住む国。そして造園業が盛んで、特には花の生産に力を入れているんだよね〜。私もアオイ先輩に何かお花プレゼントしようかな〜♪
魔界時間9:56 フラワーレイド共和国首都ガーデニア 次元国際空港 国際線到着ロビー
ネネ:右を向いても左を向いてもアルラウネ族のお姉様がいっぱい♡
雅:色んな花がありますわね♪
ネネ:(いっけね、雅姐さんいるの忘れてた)
雅:?
ネネ:花粉症持ちの人にはちょ〜っとキッツいかな。
雅:4界宇宙全ての花が揃う国ですものね。必ず何かしらの花粉アレルギーがあるかもですわね。
2人に声をかけるアルラウネ族
椿:ディメスティア帝国のネネ様と雅様ですね?
ユリカ:このお姉さんはフラワーレイド共和国のNo.2の椿副大統領だよ〜。
椿の背後に瞬間移動するネネ
ネネ:君の身体は椿の花の香りがするね♡どうだい?この後一緒に朝食でも♪
赤紫のオーラとともに殺気を放つ雅
雅:あらあら〜、もうお仕置きをご所望で?
瞬時に元の位置に戻るネネ
ネネ:サーセン!
椿:大統領は今迎賓館にて『あるお方』と会談中ですので、大統領官邸にて詳しいお話をしようと思うのですが。
ネネ:個人的に2人っきりでお話したいな♡
雅:おい。
ネネ:(やっべ、雅姐さん鬼畜モードになりかけてる)
雅:例の巨獣のお話ですわよね?
ネネ:と、当然であります!
椿:ではご案内致します。
20分後 大統領官邸
雅:救出対象となる巨獣はユグドラシル系のサクラダイトでしたわね?
椿:はい。我が国の四季を司る4体のユグドラシル系巨獣の一体。春の花を管理している巨獣です。
ネネ:詳しいデータある?
椿:はい、こちらが昨年の健康診断でとった詳細のデータです。
ネネ:え〜っと・・・
『サクラダイト ユグドラシル科ユグドラシル目桜種 体長9700万㎢ 体重56兆2000億トン休眠期には葉桜であるが、活動期には満開の桜の花が咲く。決められた周期に活動、休眠期をしないと他の3体が活動できなくなる』
ネネ:いつも思うんだけど、何で巨獣の体長って『㎢』で表記されてんの?お〜い、ユリカちゃ〜ん。教えてちょ〜!
ユリカ:え〜!めんどい。
ネネ:そんな事言わずに仕事してよ〜!
ユリカ:やだ。
ネネ:アオイさんに言いつけるよ。
ユリカ:うぅ、分かったよ。巨獣はね、別名『生ける大陸』とも言われててね。あまりの大きさに魔界宇宙生物学会でそう決まったんだって。分かった?
ネネ:もちっと詳しく。ホラ、アオイさんによく頑張ってるって言っといてあげるから。
ネネ:そ、そお?じゃあ、もう少し詳しく説明するね♪今は4界宇宙希少生物保護法で禁止されてるんだけどね、かつて巨獣の体内や背中に都市を築いていたらしくてね。生物学会で決まった決め手になったのは土地という見方だったその名残りからだったんだって。
ネネ:ありがとうね♪
雅:休眠期は地中に潜るんでしたわね。
椿:はい。
ネネ:よくそんなバカでかい図体が次元の
ユリカ:もぉ〜、しょうがないなぁ♪次元の歪み、皆んなにはワームホールって言った方が分かり易いかな?その裂け目には許容範囲っていうのがあって、大きいものだと太陽位の大きさのものを余裕で飲み込むほどのもあるけどそれは非常に稀なケースで、実際は半径100㎞が限界なんだよね。
ネネ:ありがとね♪
椿:専門家も非常に珍しいケースだと申しておりました。そこで次元工学の専門家の集う国である貴国に救助を要請した次第で。
ネネ:ビーストガーディアンズにも協力を要請しといた方が良いかもね。ウチ等は次元空間は専門だけど、巨獣は全くの専門外だし。
椿:それは既に要請は出してあります。
ネネ:そんじゃ、ビーストガーディアンズと合流してからって事で。
雅:ちょ〜っとお待ちなさいな。
ネネ:ナ、ナニカナ?
ブラジャーを出す雅
雅:コレ、な〜んだ?
椿:そ、それは今日私が着けてた!え?何で⁉︎
雅:また幻術と空間魔法使って抜き取りましたね?
ネネ:ナンノコトカワカンナイナ〜。
雅:じゃあ今日もいってみよ〜♪
1時間後 国立自然公園
ネネ:・・・・あの・・・コレは?
雅:今日はこの中に飛び込んでもらいま〜す♪
椿:国内最大級の食虫植物ギロチンカズラで〜す♪
ネネ:え?ここに飛べと。これは流石に心の準備が・・・
雅&椿:オラとっとと逝けや。
ネネ:ピャーーーーーーーーッ!
ネネが飛び込んだ瞬間バクッと閉じる
ネネ:うひゃー!ネバネバが!ネバネバがーーーー!イーーーーヤーーーー‼︎
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