第11話次元エネルギー産業大臣エル

 ユリカ:造園超大国フラワーレイド共和国からの提案で科学大臣と次元エネルギー産業大臣を紹介してもらう事になったディメスティア帝国・・・てか私どっちかって言うと早くネネちんのお仕置きタイムが見た〜い♪


 魔界時間10:00 帝都グラヴィティオ


『宮殿内』


 ネネ:いきなり不吉な事言うな!


 雫:誰に言ってんだ?


 衛兵:申し上げます!


 衛兵の背後に転移するネネ


 ネネ:報告なら君の自宅で聞きたいな♡


 雅:もうシメのお仕置きタイム・・・する?


 瞬時に玉座に戻るネネ


 ネネ:聞こう。


 雫:流石は雅さん。


 衛兵:フラワーレイド共和国のローズ・ラフレイド大統領閣下からの紹介で来たという方がお見えになられておりますが如何致しましょう?


 ネネ:種族は?


 衛兵:ミノタウルス族です。


 ネネ:ミノタウルス⁉︎ミノタウルス族の女といえばオーク族に次ぐ筋肉美女で有名な種族じゃん!オーク族ほどオッパイは大きくないけど良いケツしてんだよね〜・・・ウヘヘ、ウヘヘヘヘ♡


 雫:折角来てくれたのに追い返すのも酷だし、何より国際問題になり得る。コイツの手前危険だが、通してくれ。


 衛兵:ハッ!


 謁見の間に入るミノタウルス族の女性


 雫:私はこの国の宰相を務める雫だ。先ずは名を聞こう。


 エル:エル・カウルス、年齢は240歳、種族はミノタウルス。次元工学博士号と次元エネルギー精製技師Sランクの資格を持っています。サイエンティストランクはSSです。


 雫:成る程、ラフレイド大統領が推薦するだけの事はある。


 ネネ:うおー!インテリ眼鏡美マッチョキターーー!


 雅:お・し・ず・か・に♡


 ※目が笑ってない


 ネネ:イ、イエッサー!


 雫:我が国は次元エネルギー産業で成り立ってはいるが、残念ながら専門の資格を持ってるのはコイツだけでね、早速今日から頼みたい。


 エル:承知致しました。早速組織体制の構築と各精製プラントの視察を行い、改善点をまとめてご報告致しますので失礼致します。


 雫:助かる。


 謁見の間を出るエル


 雅:結構行動力のある方ですわね♪調べたらあの方、中央政府のエネルギー工学研究所の次元エネルギー研究室長の実績もあるみたいですわよ。


 雫:なかなかのエリートだけど、ラフレイド大統領からの紹介とはいえ、何でウチに来てくれたんだろ?


 ネネ:そりゃあ、ローズお姉様が紹介するって言ってきた時から私もアドレス聞いて何度かアプローチしてたからね〜♪チャットだけのやり取りだったから実際この目で見たのは今日が初めてだけど。


 雫:お前いつの間に。そういうトコだけは本当にマメだな。


 ネネ:最初は悩んでたけどね、皆んなの紹介した時雅姐さんの名前出した途端即答でOKしたんだよ。何でだろ?


 雫:そういや雅さん、エルさん来た時静かだったけど・・・あの女性ひとと何かあったの?


 ネネ:案外、元カノだったりして。


 雫:お前じゃあるまいし・・・


 目が泳ぐ雅


 ネネ&雫:マジですか⁉︎


 ネネ:何で別れたの?


 雫:ちょ、おまっ!


 雅:私達はどちらも別れを切り出したわけじゃないの。亡くなった彼女のお父さんが私達の交際を許さなかっただけですわ。


 ネネ:どうして来る気になったのかその辺聞いてみないとね〜。時間は必要だけど。


 雫:そうだな。


 雅:それはそうと陛下。


 ネネ:ん〜?


 雅:陛下は昨日ケイトさんのご自宅に忍び込んでお風呂の残り湯盗んだそうですね?


 ネネ:ナ、ナンノコトカシラ?


 雅:盗みましたね?


 ネネ:ソンナコトシテナイヨ。


 雫:カタコトになってる時点で十分怪しいっての。


 雅:スープで例えると?


 ネネ:人魚のアッサリ魚介出汁♡・・・・あ。


 雅:じゃ、行きましょうか♡


『1時間後 宮殿内キッチン』


 雅:本日のお仕置きはこちら、『アツアツ巨大鍋』ですわ♡


 ネネ:いやいや、雅姐さん。どこぞの芸人じゃあるまいし、アツアツおでんを食べさせるってそんなお仕置きは・・・


 雅:誰が食べさせるって言いました?


 ネネ:へ?


 雅:お出汁になるのですわ・・・陛下自身がね♡


 ネネ:いやいや、冗談キッツイっすよ。


 雅:・・・・早よ行けや。


 背後から蹴り落とす雅


 ネネ:うぎゃーーーー!あっつ!あっつぅ!


 雅:良いお出汁が出ますわね・・・たっぷりと♡


 雫:・・・うわぁ。

















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