第10話花咲き誇る国からの挑戦!
ユリカ:着々と閣僚が揃いつつあるディメスティア帝国。そんな中遂にこの国にも国土争奪戦争の挑戦者が現れたよ〜!
魔界時間17:00 帝都グラヴィティオ
『宮殿内』
ネネ:終わった〜!
アイスココアを出す雫
雫:ホイ、お疲れさん♪アンタ猫舌でしょ。だからアイスココア。
ネネ:ありがと〜♪・・・チューする?
頭を押さえる雫
雫:調子に乗んな!
ネネ:ふみまふぇん。
メイド:申し上げます。
キメ顔で迫るネネ
ネネ:聞こう、君の名前とアドレスを♪
雫:そ〜れどころじゃあないよな〜?ん〜?・・・雅さん呼ぶぞ?
ネネ:ゴネンナサイ、それだけはお許しを。
雅:呼びました〜?
ネネ:呼んでない!呼んでないから!
雅:・・・・・チッ!
ネネ:うえ〜ん!舌打ちされた〜!後が怖いよ〜!
雫:それで?何かあったのか?
メイド:フラワーレイド共和国魔王ローズ・ラフレイド大統領より通信が入っております。
雫:フラワーレイド共和国、花の生産量、品質共に魔界宇宙一を誇る造園超大国だったな。ラフレイド大統領の種族はアルラウネ族だったか。
雅:アルラウネ族、上半身裸の美女で下半身植物の魔族でしたわね。
ネネ:なぬ⁉︎直ぐ繋いで!即刻繋いで!
宙に浮いたモニターに映るローズ
ローズ:はじめまして女帝陛下、私がフラワーレイド共和国魔王、ローズ・ラフレイドですわ。以後お見知り置きを♪
ネネ:う〜ん♪聞きしに勝る妖艶で絶世の美女!今直ぐにでもお近付きになりた〜い♡
ローズ:貴国は現在国土争奪戦争参戦資格を得るまでに閣僚があと2人必要と聞き及んでおります。そこで我が国が科学大臣と次元エネルギー産業大臣に相応しい方を紹介したいと思いますが如何ですか?
ネネ:勿論!お願いし・・・あ、男とロリとババアはノーセンキューで・・・
ゲンコツを喰らわす雫
雫:折角のご厚意に水差すような事言うな!
ネネ:ずびばぜん。
ローズ:フフッ、2人共女性ですよ♪
ネネ:わ〜お!こりゃ楽しみだじぇ〜♡
雅:それで?何が望みですの?無償でそれだけの破格の待遇はおかしいのでは?
ローズ:・・・・・・お察しの通りです。魔界宇宙随一の空間魔法の使い手たるネネさんにお願いがございまして。
ネネ:およ?アタシに?覗きならお任せあれ!
雫:んなわけあるか!
ローズ:実は我が国の巨獣『サクラダイト』が冬眠のため地中に潜った際偶然開いたワームホールにはまって出られなくなってしまったのです。
雅:サクラダイト、ユグドラシル科ユグドラシル目サクラ亜種で植物系の巨獣ですわね?
ローズ:はい、サクラダイトを含めユグドラシル系の巨獣は全部で4体。この時期に活動してくれないと他の休眠中の巨獣達が目覚めず、この国の植物系魔獣の生態系バランスが崩れてしまいます。
雅:そういう次元空間のトラブルは次元エネルギー産業省の方が専門でしょうに。
ローズ:それが、我が国に来て現場を見ていただければ分かると思いますが、一筋縄ではいかないのです。並みの空間技師では到底不可能な状態で。
雫:専門家が匙投げるような事態をどうにかしろと。
ネネ:そうでもないよ。前の国も次元エネルギー産業国で名を馳せてた国でしょ?もしかしたらそういった事態も前例にあって解決してたかもだよ。
雫:お前・・・稀にマトモな事言うな。
ネネ:失敬な!兎に角任せて♪
ローズ:ありがとうございます!
通話を切るローズ
雅:時に陛下。
ネネ:ん?
雅:陛下は通話中常侍ラフレイド大統領の胸元ばかり見て視姦してましたわね?
ネネ:ナ、ナンノコトカシラ〜?
雅:私の目は誤魔化されませんよ〜♡・・・じゃ、行きましょっか♪
ネネ:へ?行く?
『1時間後 帝国領 惑星ドライヴ フリーフォール諸島』
雅:じゃ〜ん!今回のお仕置きはこれで〜す♪
車にスタンバイするトワ
ネネ:何故にトワさんが・・・それにウサ公も・・・いやんな予感しかしない。
雅:今回はトワさんとフルムーンラビッツさんとのレースに付き合ってもらいま〜す♪し・か・も、このコース次元嵐が頻繁に起こる事で有名で、生存率0.00001%でっす♡
トワ:良いねソレ!ゾクゾクしてきたよ♡
ラビッツ:スリル満点で面白そうっきゅ♪
ネネ:アタシは恐怖で背筋がゾクゾクしま〜す。
雅:それでは〜。レディー・・・・ゴー♡
猛スピードで爆走する車
ネネ:おぎゃーーーーーーー‼︎
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