永遠の女帝〜魔王少女物語外伝〜
ナオキ
第1章 空間を統べる国
第1話始まりの地
アオイ:魔王少女物語の世界へようこそ♪私はこの物語の案内人、ナレーターのアオイです。このお話は4人の魔王に憧れて魔王となった1人の少女の物語です。
魔界時間10:00 ディメスティア帝国 帝都グラヴィティオ 宮殿内
ネネ:うおーー!何にもねぇーーー!どこぞのポツンとなんとやらじゃないんだから中央政府ももうちょっと施設建ててくれてもいいじゃん。
アオイ:この方こそこの物語の主人公ネネ・ディメスティア女帝陛下です。種族はサキュバス族。でも彼女は他のサキュバス族とは『何か違う』ようなのです。
1人黄昏るダークエルフ族の美女
ネネ:うお!ダークエルフ族の超絶美女発見!
ダークエルフ族の美女:・・・・・・・・・
ネネ:そこのお姉さ〜ん!アタシと一緒に愛のアヴァンチュ〜ルをしましょ〜♡
ダークエルフ族の美女の胸に飛びつき顔を埋めるネネ
ネネ:(お〜!ダークエルフ族のおっぱいはええのぉ〜♪デカくて抜群の弾力が堪らんのぉ〜♡)
無表情でネネを見るダークエルフ族の美女
ネネ:・・・・・・あの、抵抗しても良いんだよ?
ダークエルフ族の美女:陛下のスキンシップではないのですか?
ネネ:・・・スンマセン、何でもないっす。
ソフィ:私は中央政府より派遣された魔王秘書のソフィと申します。
ネネ:(ウッホ〜!褐色眼鏡美人のダークエルフってだけでもエロいのに魔王秘書で更にエロさ倍増♡)
ソフィ:何かお飲み物をご用意致します。
ネネ:ホイホ〜イ♪
宮殿調理場
ソフィ:(あの
紅城:お前が旧フォーチュンネスト公国の元魔王ソフィ・フォーチュンネスト8世だな?
ソフィ:・・・・・やはり来ましたか。赤月組若頭『
紅城:それもお前お得意の占いで予見してたってか。ますます放っておくわけにはいかねぇな。オメエら!
赤月組構成員:へい!
紅城:コイツを連れてきな!
赤月組構成員:へい!
背後から赤月組構成員をエレキギターで殴るネネ
ネネ:うおりゃー!
紅城:だ、誰だ!
ネネ:か弱いお姉様を寄ってたかって
赤月組構成員:イッテテ。
ネネ:わ〜お!アレ喰らって起き上がるなんて流石龍神族、丈夫だねぇ♪
赤月組構成員:ギターは武器じゃねえだろうが!
ネネ:チッチッチ、人界のロックシンガーはギターをよくぶっ壊してたよ〜。いわゆる『ロッケンロール』ってヤツだよ☆
赤月組構成員:若頭、おれ。コイツの背後にファンキーなジジイが見えます。
紅城:心配するな、俺も見える。
ネネ:さ、ソフィ姐さんもう一度そのおっぱいを・・・
ネネの背後からかかと落としをキメる邪神族の女性
ネネ:ふぐお!
邪神族の女性:相変わらずの変態ぶりだなアンタは♪
ネネ:その麗しいお声は!
振り返って邪神族の女性に飛びかかるネネ
ネネ:お・と・ひ・め姐さ〜・・・
ハリセンで殴る乙姫
ネネ:ブフォ!
雫:やめんかこのど変態!
ネネ:いや〜ん、乙姫姐さんのい・け・ず♡
雫:生憎今はもう龍宮族長の乙姫じゃない。妹に譲って今は邪神族の雫だ。
紅城:りゅ、龍宮族の乙姫だと⁉︎
ネネ:あ、コイツらいるのすっかり忘れてた。
赤月組構成員:勝手に盛り上がって忘れてんじゃねぇ!
ネネ:これじゃゆっくり再会のアヴァンチュ〜ルどころじゃないか。そんじゃ、親切な酒呑童子のオッチャンから教わった護身術でぶっ飛ばしますか♪
戦闘態勢に入るネネ
赤月組構成員:わ、若頭!あ、あの構えってまさか⁉︎
紅城:間違える筈がねぇ!ありゃ14天界王の
赤月組構成員:ま、マズイですよ!
紅城:ああ、乙姫に加えて酒呑蒼牙流の使い手相手じゃ勝ち目ねぇ。
ネネ:アンタらこんなトコで時間とられて大丈夫?こっちはもうちょっと居てもらっても良いんだけど♪
雫:アンタ何言ってるんだ?
ネネ:こっちはイザベラ先輩の指示で時間稼ぎしてるんだけど♪
雫:イザベラってヘルベルト帝国の魔王イザベラ・ヘルベルト女帝の事か?
ネネ:そ、ここに赤月組がソフィ姐さんを攫いに来るから守りつつ時間稼ぎしててってね☆
紅城:それはどういう事だ?
デバイスのネットニュースを見せるネネ
ニュースキャスター:番組の途中ですが、ここで緊急ニュース速報です!ドラゴニックマフィア幻龍会傘下の赤月組組長『
紅城:な⁉︎
ニュースキャスター:赤月組長は明日4界宇宙大法廷で裁判が行われる予定で、担当検事にあの『法曹界の剣』で有名な
ネネ:逮捕されたんだったら私はお役御免だね♪アンタ達はどうするの?
紅城:チッ!行くぞお前ら!
赤月組構成員:へ、へい!
退散する赤月組
ソフィ:・・・・・申し訳ありません。
ネネ:何が?
ソフィ:私は陛下に・・・その、素性を隠しておりました。
雫:それ言ったらコイツもそうだ・・・な、『皇女様』
ソフィ:皇女?
雫:コイツは音楽超大国オーケストル帝国皇帝タクト・オーケストル45世の三姉妹の末娘、つまり第3皇女殿下だ♪
ソフィ:え⁉︎ですが中央政府からの履歴書にはロックシンガーと。
雫:コイツの親父さんが愛娘を守るために偽装したんだよ。
ソフィ:それで『水晶』に出なかったんですね。
ネネ:旧フォーチュンネスト公国の魔王具って事は『真理の水晶』だね♪
雫:真理の水晶って12冊に創世の書の2冊『刻の黙示録』と『万里の見聞録』の2つの素材を合わせて出来た奇跡の魔王具。
ソフィ:魔王でなくなった今は魔導具なって力は半減してしまいましたが。最後に見た時水晶はこう予言しました。
『この世に再び混沌の脅威が迫る時、5人の魔族が国を興し魔王となりて魔界宇宙の救世主となるであろう』
雫:5人の魔王。
ネネ:シルフィード王国のアリス・シルフィード女王、ムネミツ皇国の莉音・ムネミツ皇王、アクガリタル国のミリア・アクガリタル総理大臣、ヘルベルト帝国のイザベラ・ヘルベルト女帝、そしてこのアタシ、ネネ・ディメスティアでしょ♪
ソフィ:そうです。そして5人は予言通り国を興した。そしてこの5人の魔王はかつて魔界宇宙最大の超巨大大国を築き上げた伝説の魔王ルイズ・クラウディアの墓前で『ルイズの誓い』をして絆を深めるのです。
ネネ:赤月組ブッ潰したら4人の先輩達に会う事になってんだ〜♪
ソフィ:いつの間に・・・
雫:コイツ、普段ど変態だが。実は物凄い切れ者なんだよ。
ネネ:イザベラ先輩ほどじゃないけどね♪
ソフィ:皇位継承権を持っていた陛下が国を興すなどお父上とさぞ揉めたのでは?
雫:それがなぁ・・・・
120年前オーケストル帝国帝都グランホール コンサーク宮殿
タクト:なに〜!国を興すだと⁉︎
ネネ:うん。
タクト:・・・・・・・よくぞ言った!自身を高めるべく国を興し己を磨くその精神、誠素晴らしい!
ネネ:じゃあ!
タクト:行ってこい!そして立派な魔王となれ!
ネネ:ありがとうパパ♪
そして現在・・・
ソフィ:理解あるお父上なのですね。
雫:いんや、あの親父はコイツにだけは激甘なんだよ。
ネネ:それはそうと、アイツらどうやってこの国に入ったんだろう?新興国は中央政府の保護下にあって魔界帝王様直々に張った結界で守られてる筈なのに。
雫:その辺は『アイツら』が調べるだろう、な?『黒狐』
物陰から現れる黒服の妖狐族達
ネネ:わお!妖狐族のお姉様方♪う〜ん、黒装束がセクスィー♡
雫:コイツ・・・
ソフィ:いつからあそこに⁉︎
ネネ:イザベラ先輩直属の特務隊だからね♪早速お近づきになろっと♡
雫:チャームの魔法が使えないくせに。
ソフィ:え?
雫:アイツ、サキュバス族の中でも特異な方でね。サキュバス族なのに魅了系の技や魔法が全然使えないんだ。
ソフィ:それは何故ですか?
雫:アイツは代々空間魔法に特化してる一族でね。そのせいなのか、殆ど使えなくてね。オーケストル皇帝とアイツの母親との間に生まれてますますサキュバス族の血が薄れて全然使えなくなってしまったんだ。
ソフィ:そんな事が・・・
雫:今残ってるのはサキュバス族特有の性欲の強さだけ。で、あの変態の出来上がりってわけさ。
ソフィ:は、はあ。
雫:さ・て・と、ネネ。
ネネ:ん〜?
雫:そのお姉様方とあま〜いアヴァンチュ〜ルを過ごすのと、私のタイキック喰らうのとどっちが良い?
ネネ:雫姐さんのタイキックは洒落にならないからお帰りいただきます。
雫:宜しい。
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