閑話 三宮駿悟のひとりごと
僕は
この春から大藤大附属高校に通う高校一年生。
都内の中学校からこの高校を受験して何とか合格できたんだ。
大藤大附属は中高一貫のマンモス高で都内でも屈指の進学校として有名なんだ。
1年11組になって、僕は隣の席の
眠都って変わった名前だったので気になって声を掛けたんだけどすごく気さくないい人だった。
あと、幼馴染の仁科沙織ちゃんと詩織ちゃんの姉妹も同じクラスになった。
同じ高校を受験していたことは知っていたけどまさか同じクラスになるなんて夢にも思っていなかったから。
ミントくんは、誰とでも仲良くなれるタイプの人ですぐに沙織ちゃんと詩織ちゃんとも仲良くなった。
ボーイッシュで活発な沙織ちゃんはミントくんのことが気に入ったみたいでよく楽しそうに話している姿を見かける。
お淑やかで物静かな詩織ちゃんはそんな2人をそっと眺めているみたいだ。
僕は、ミントくんみたいに社交性がないから中々仲良くなれないんだけどミントくんのおかげでクラスの人達とも結構話せるようになった。
こないだ食堂でお昼御飯を食べたあとミントくんに沙織ちゃんと詩織ちゃんのどっちが好きなんだって聞かれたんだ。
僕は適当に誤魔化したんだけど大丈夫だったかな?
ミントくんは感が鋭そうだから僕がどちらが好きなのか、わかっちゃったんじゃないかな?
そうそう、ミントくんは彼女はいないって言ってたけどきっとあれはウソだと思うんだ。
だってたまにミントくんから女の子の香りがすることがあるんだから。
制服についた残り香だと思うんだけどすっごくいい香りなんだ。
でも僕はその香りをどこかで嗅いだことがあるような気がするんだけど思い出せないんだ。
初めはもしかして沙織ちゃんか詩織ちゃんとも思ったんだけど違ってたからきっと他のクラスの子か他校の人なんだと思う。
ミントくんは背も高くて顔立ちも男前だからきっとモテるんだろう。
こんな感じで僕の高校生活はスタートしたんだ。
これから3年間、楽しい高校生活を送れますように。
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