わたしはまぶたを閉じてみる 今が過去になる瞬間 『最後の3分間』

わたしはまぶたを閉じてみる

今が過去になる瞬間

誰もがおなじ法則のなか


最後の3分でなにしたい


自分に聞いてはみるけれど

今が今である保証はないから

答えるとしても不確かだ


あと3分の命だとしても

なにしろそれには確証がない

生きていればみな死ぬものだから


今このときに死ぬかもしれない

白か黒か ON・OFFしかないものだから

命とはそういうものだから


生命の連鎖を生きると呼ぶのだ

その連鎖には限りがあって

いつ途切れるのかは誰も知らない


わたしはあくびをかみ殺す

未来が今になる瞬間

地球のうえで生きている


最後の3分はどうしたい


考えてはみるけれど

それだけで3分以上を費やす始末

なにもできずにTHE END


あと3分の命だとして

わたしは自分を保てるだろうか

やっぱりなにもできないだろうか


死に関しては無防備でしかなく

抗うすべもないのが現実

これは答えのない問いである


たとえ理想を思い描いても

なにが起こるか判らないのだ

結論として今がよければそれでいい


今は未来へつながっていく

命は今の集束で

時系列の軸である


今がよければそれでいい

今がよければそれでいいのだ

未来も過去もついてくるから


ほらまた未来が過去になる




※KAC6用に書こうとしたのですが、自分の詩で1200文字以上はきついと思い、二次創作の掌編に切り替えたところ、決められた作品でしか二次創作を掲載できないというのを知り、現在に至ります……書いた作品はこの詩を骨子にしたもので、近日サイトかブログに掲載予定です。


※掲載しました。

灰十字内、バロック文ページ

http://www.miath.com/Cros/moso/story_miath/011_3minutes.html

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る