ぼくはいないかもしれない 今 空にある星のように 『まぼろしい星』
ぼくはいないかもしれない
今 空にある星のように
既に消えているかもしれない
星が密かに死ぬように
愛されていないどころか
目を向けられることもない
矮小なものでしかない哀しみ
周囲は無関心である
不毛であるというまえに
多くは無関係だと振る舞う
そうだね本当のぼくはもう
いないのかもしれないな
星々が残像であるように
都会で霞むかのように
人の生み出したあかり
手の届くネオンはあたたかい
ぼくには切なく見えるだけでも
毎日生きていることを
他人も生きていることを
ちらとでも思うことがあるのか
思い込みでやめてはいないか
理由を聞こうともせずに
常に高い場所にいて
憶測だけで笑う群れたち
感じたことがひとつある
ぼくはきみらに歩み寄れない
絶望をするより深く
後悔をするより強く
輝いてみせよう ここで
死んでしまっているように
見えているかもしれないね
振り出しに戻るだけだろう
至極簡単なことだ
ぼくは喜んで流れよう
そのときまでは生きてやる
きみとは別の銀河系
まぼろしいまま
それでいい
いたのかもしれない
きみの目から
20170729
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます