泥を塗る また泥を塗る なんどもなんども塗りたくる 『遠霞』
泥を塗る また泥を塗る
なんどもなんども塗りたくる
重なる泥は壁となる
自分のまわりを泥で固めて
壁を作ってなにがしたいの
なにから自分を守りたいのか
きみには見えない真実が
必ずどこかにあるはずさ
その可能性をも捨てるのかい
雨よ注げよ洗い流せよ
汚れた両手を清め給え
笑ってるの またその話
繰り返すうちに歪曲してるよ
重ねるうちに狂ってる
仕立てあげた話で固めて
自分を作ってなにがしたいの
自己中心的というやつだ
きみのネタになる話には
都合のいいことしかないね
そんなに人気がほしいのかい
陽差しよ注げよ照らし出してよ
隠れた事実を救い給え
恨みつらみはもういいよ
厚くなってる壁を砕いて
自分のことだけを見よう
嘘はこれ以上いらないよ
本当の自分を晒すことは
自分のためにすることだ
雨よ注げよ洗い流せよ
穢れた両手を清め給え
陽差しよ注げよ照らし出してよ
歪んだ事実を救い給え
20170122
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