第17話 仲間達と合流

 大きな荷物、旅の必需品を背負い、エリスさん結構タフに付いて来ます。

 スクルド神殿の神官に巫女達、徒歩の移動が基本、足腰は丈夫って事でしょう。

 其でも、アッシュウルフの森に着いたのは、昼をかなり過ぎて居ました。


「エリスさんに皆、森に入る前に昼食にしよう!」

「ミュー朝作ったの、出して!」

「は~い、サンドイッチね!!」

 玉ねぎと、細切り干し肉を、塩コショウで炒めた物を挟んだだけの、サンドイッチですが、結構美味い。


 アイテム収納って便利、オメガ達にも、パートナーと自分用のサンドイッチを希望数、各自収納して貰ってる、今頃はもう食べたかな、食事忘れてLV上げして無いでしょうね。


 パイ用の3枚、1枚へずってエリスさんに渡します。

 パイが少し恨めしそうな顔をしてる。

 普通は、この大きいサンドイッチ1枚で、お腹いっぱいになるでしょう?


「パイ、夕食で埋め合わせするよ」

 ぱっと、花が咲いたような、素敵な笑顔が見られました。


 昼食が終り、エリスさんのLV上げです。


 上手い具合に、アッシュウルフ1頭現れました。

「危なくなったら助けるから、自由に闘って」

「はい!!」

 エリスさんは、風魔法でアッシュウルフを切り刻みました。

「エリスさん、凄い威力だね!!!」

 エリスさんのLVが一気に4に上かっています。


 運悪く3頭アッシュウルフが現れます。

「2頭アッシュウルフ任せて!!」

「ミアさん、大丈夫です!」

 と、言うと全体攻撃魔法を放ったみたいで、3頭のアッシュウルフが切り刻まれて、消えて行きました。

「凄い!!エリスさん、もうLV6に成ってる!!!」

 アッシュウルフは、経験値稼げるけれど、タフで動きが素早く、倒すのが難しい相手です。

 流石パーティ主力メンバー、手伝う必要を感じさせない、安定した強さのエリスさんです。

 私達も、銘々アッシュウルフを見つけて、LV上げに励みます。


 暫くすると、戦闘の騒音を聞き付け、オメガやオリビア達が合流して来ました。

 皆にエリスさんを紹介します。

「ミアさん、私も皆さんと同じに、エリスと呼んで下さい」

「じゃぁエリス、私もミアと呼んで!!」「はい!!ミア」


 合流した皆は、銘々散開して、更にLV上げを始めます。

 エリスは既に、LV15に成っていて、ここまで上がれば、危険は無いでしょう。

 私だけ、付きっきりだった為、LVが上がってない。

 ちょっと頑張るか!!


 気付くと、エリスLV22になってる、残念、私は32までしか上がってない。

 丁度夕方です、皆に「終了!!!」と叫ぶ。


 獣人達は、LV38から40越えてる人もいます。

 オリビア達もLV27から31の人も。

「皆、無理をして無い?」

「結構楽しいLV上げだったよ!!」

「なら、良いけど、無理はしないでよ!!」

「それより、カレーまた食べたい!!!」

「皆、また手伝って!カレー粉沢山あったから今日の夕食カレーにするよ!!」

「「「「わ~~い、やったぁ!!!」」」」



 カレーにオリビア達、かなりはまったみたい。

 でも、オリビアじゃなく、ノエルを主力に調理始めます。

 見てると、エリスが料理上手、天は一人に集中して才能を与え過ぎだよ。


 野菜が程よく煮えてるね、今日は干し肉を角切りにして煮込んでいます。

 よし!!小麦粉とカレー粉を煎った物を投入!!


 程よいとろみのカレーをかき混ぜる、塩を少々追加。

「ノエルそっちの鍋の味見してお塩少し追加して!!」「は~~い」

 ノエル、カレー2度目で、手慣れた物です。


 又々匂いがたまらんようで、皆その場で食べ出した。


 パンは多めの50枚焼いて貰ってる。

 カレーも今日は、大鍋2つ満杯作ってる。

 でも全て綺麗に食べ尽くして、何も残って居ませんね。


 皆で、ワイワイ楽しく駄弁って過ごし、就寝。



 うん、流石に今回は、現実での目覚めでした。

「わぁ~~戻ってしまった!!!」

 チャラ男が叫んでる。

「チャラ男!!頭痛とか、倦怠感無い?」

「おっ?ミアさん、快調な目覚めだ!!!」

「へっ?チャラ男LV35だよね?頭痛とか身体怠く無いの??」

「おうっ全然!!快調だぞ」

「力加減間違うと、其処らじゅう破壊する事になるよ!!」

「別に?何とも無いぞ」


 チャラ男の脳にはインストールされて居ないから、向こうでのLV上げ、現実には影響しないみたい。

 真実知れば、チャラ男悔しがるだろうな!!気付くまで内緒にしておこう。


 今日は日曜、掃除洗濯、それに買い物。

「チャラ男!!朝食ハムエッグにスープで良いか?」

 しまった!!何普通に作ってやってる・・・自然に二人分の飯作ってた。

「おうっサンキュ!!食べに行く!!!」

「来るな!!!持って行ってやる!」


 トレイにトーストとハムエッグ、スープを乗っけ差し入れ。

「ミアさん、ありあっす!!食べたら、即寝よう!!」

「ばぁか!フザケルナ!!掃除洗濯に買い物が待ってる」

「そんな詰まらん事せずに、ミネルバロードに即行こう!!」

「一人で寝てろ!!ちょっと待て!!何じゃこの汚ねぇ部屋は、掃除して無かったのか!!!」

「掃除はしたけど、又荒れた?」

「掃除せぇ!!夕食作ってやらんぞ!!」

 しまった、弾みで私、何口走ってる!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る