空室有り〼
居住者がいるのかも怪しい古びたアパートの一室。備え付けの物以外、家具は一切無く畳の上に棺桶がひとつ置かれていた。外国製と思われる、日本人が安易に想像しがちな多角形の棺桶には金の装飾が施されていた。
棺桶の蓋は開いており、壁に立てかけられている。中には無数の花が敷き詰められていた。恐らく造花だろう。
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