寝る前のおくすり

星も疎らな空に向けて口を開ける。歯が冷え、舌から水分が失われていくのがわかる。目を閉じて、舌の上にとろりと落ちてきた疎らな光を混ぜた夜を飲み込んだ。

そのまま布団に入れば心地よく落下していく。


今夜もよく眠れそうだ。

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