41話〜手紙の内容とは
ガルド達はルルーシアからの手紙を読んだ。
そこには【ブラットの事と街で起きている事を詳しく話したいので、ティールの街のギルドまで来て欲しい】と、書いてあった。
「……なるほどなぁ。それにしても、街ではかなり面倒な事が起きてるみてぇだな」
「…行くのか?ガルド」
「行かなきゃ、ならねぇだろうな」
「ジェシカ、俺たちはどうする?」
「んー…そうだなぁ。どうせ私達は失敗した訳だし、戻れないしねぇ」
レフィカルは頷き、
「そんじゃ決まりだな。俺たちも、ルルーシアに会いに行く」
「クスクス、何か昔を思い出しますわね」
「ああ、そうだな」
ガルド達はティールの街を目指し歩き出した。
場所は移り、ここはティールの街の宿屋のフェリア達の部屋。
あれからヴィオレは目を覚ましブラット達に何があったのかを話していた。
「……って事は、ヴィオレにも、何でこんな事が起きたのか分からないんだな?」
「うん、覚えている事はね。ブラット達と別れた後、すぐに仕事で道具屋に、いつものとおり行って、店の奥で商品とかの整理をしていた時にね、お店のカウンターの方から、店長と男の人が、言い合いしている声が聞こえてきたと思ったら、店長の叫び声がして、私はね、何がなんだか分からなくなって、逃げようとしたんだけどね」
「なるほど。そして、そいつに刺されたという事か」
(それにしても腑に落ちない。確かに傷はフェリアの力で塞いだとしてもだ。あの軽傷、そして今の話を聞く限りだと。んー、これはもう少しよく調べる必要があるかもしれないな)
そう考えていると扉を叩く音がした。
そしてグレンが扉を開けると、そこにはルルーシアがいて中に入ってきた。
「さっき、コトネに手紙を頼んで、ガルドにこちらに来るように伝えたんだけど。ブラット達にもギルドに来て欲しいと思っているのですが?」
「親父が来るのか?ここに……」
「それならば、行かねばならないだろうな」
ブラットは頷いた。
そしてブラット達はギルドに向かったが、ヴィオレの看病をする為にフェリアは部屋に残った…。
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