番外⑵‥⓫〜超難関クエスト‥⑷


 リュウキが第1形態のデーモンズナイトを倒すと、第2形態であるミニデーモンナイトが10体出現し15と表示されるとカウントが始まった。


 ミニデーモンナイトは一斉にマリース達に襲いかかってきた。


 2人の目の前を消えたり現れたりと俊敏に動き、襲いくる2体のミニデーモンナイトの攻撃を、マリースとクロノアも負けじと俊敏にかわしながら間合いを取り魔法を放った。


 1体のミニデーモンナイトは攻撃を陽炎のように消えかわしながら、マリースの後ろに回り込み氷の刃を放った。マリースは避けようとしたが、ミニデーモンナイトの動きが余りにも素早く見えず回避が出来なかった為、まともに当たり20000のダメージを受けLIFEが5分の2減った。


(ちょ、ちょっとなんなの、このとんでもない速さは!こんなのどう倒せっていうのよ。)


 すると、もう1体のミニデーモンナイトは俊敏にチーターのように動きながら狙いを定め、クロノア目掛け雷の矢を放った。


 すかさずかわし間合いを取ろうとしたが、クロノアの目の前にミニデーモンナイトは陽炎のように現れ、すかさず電撃を放った。


 クロノアは余りにも一瞬の事で身動きが取れず、ミニデーモンナイトの攻撃を受け10000のダメージを負いLIFEが10分の1減った。


(なんなのよ!絶対無理あり得ないんだけど……でも、現にコイツら倒したやつが居るんだから、私に倒せないはずないと思うんだけど。そうなると、何処かに弱点があるはず。)


 リュウキとシュウとクレイは連携を取って攻撃をしていた。


 8体のミニデーモンナイトはリュウキ達3人を囲むと、業火の大渦、無数の鋭く尖る氷の刃、地から湧き噴き上がる無数の岩石、荒れ狂う大風の渦、空から降り注ぐ無数の光を帯びた隕石、鋭く円を描き舞う無数の鋼の刃、眩く輝く無数の光りの矢、漆黒の炎の大渦を交互に放ってきた。


 リュウキ達はそれらを避け防御や回避していたが、リュウキは10000、シュウは9000、クレイは12000のダメージを負った。


 しかしリュウキ達も負けてはおらず、リュウキは剣で漆黒の刃の斬撃を放ち攻撃を10000づつダメージを与え、シュウは斧に業炎を纏わせ薙ぎ払い2体に20000、1体に10000のダメージを与え、クレイ・ディオンは拳と脚に風を纏わせ宙を華麗に舞いキックとパンチを連続で乱撃し10000、15000、7000、8000のダメージを4体に与えた。


 だが、それでもミニデーモンナイトは攻撃の手を緩める事なく襲いかかってきていた。


 そして、カウントダウンは残り10だった。


「クソッ、強すぎる。どう倒せってんだよ!」


「リュウキ、確かにな。だが、倒せないはず無いと思うんだが……ただ、この数でこの強さだからな。纏めて倒せれば良いんだが。」


「まとめて倒すねぇ。それやったら、クロノアの魔法で出来んじゃねぇのか?」


「なるほど、それならいけるとは思うが。魔法ならマリースも加わればかなりの威力になるんじゃ無いのか?」


「リュウキ、それはいい案だな。クロノアとマリースに自分達が持っている1番強力な魔法を放ってもらうってのはどうだ?」


「ねぇ、勝手に話進んでるみたいだけど。まぁ、私はそれでもいいけどねぇ。」


「はい、私もそれで構いませんが。それで勝てるなら。」


「じゃ、それで良いという事でだが、もし全部倒せない時は俺達で残りを倒す。」


「リュウキ。ああ、そやな。じゃ時間無くなるし、さっさと終わらせるとしよか!」


 そして、カウントは残り8になり、リュウキ達3人は体勢を整え、マリースとクロノアは攻撃体制に入っていたのだった…。

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