番外‥⑭〜もう一つの疑問
リュウキは草壁の後ろにいる2人が気になり、
「草壁、後ろの2人は誰だ?」
「あっ、リュウキさん。ごめんなさい急にアバターが動かなくなって心配で、何かあったのかと思ってきちゃいました。」
そう言うと勇聖は光を見た後リュウキを見て頷いた。
「ん?って事は、お前達はコウキとユウって事か?」
「はい、そうです。」
光がそう言うと勇聖は頷いた。
「ん〜、どっちがどっちだ?てかお前、何で喋らない?」
そう言うと勇聖を見た。
「……え、えっと………。」
そう言うと勇聖は目を逸らした。
「ん〜、見た感じだと喋らない方がコウキか?」
そう言うと勇聖は違うとばかりに首を横に大きく何度も振った。
「あ〜えっと。俺がコウキです。」
「じゃ、こいつがユウなのか?」
そう言うと勇聖は大きく頷いた。
「なるほどな。シュウが言ってた事は嘘じゃなかったって事か。」
そう言うと勇聖はシュウが言ってた事が気になり、
「あ、えっと……そ、その……シュウは……な…何て……。」
「ん〜そうだな……喋らないから何を考えているか分からないし、どうしていいか分からんて言ってたが… 。」
そう言われ勇聖は深く溜息をついた。
「立ち話もなんだし、3人とも中に入れ。」
そう言うとリュウキは中に入って行き、光達はその後を追った。
そして、パソコンのある部屋に来ると、
「前より物が増えとんちゃうか?前に来た時は、こんなになかったと思うけどな。」
「ん?ああ、色々欲しいのを買ってたら捨てるのも売るのも勿体なくてそのままなんだ。」
「………な、なるほど。」
「それはそうと、心配掛けてすまなかった。普段飲み慣れない苦手な酒を飲みながら、ゲームにログインしてたらいつの間にか寝ていたみたいだ。」
「そうみたいですね。でも、酔って寝てただけで良かったです。」
光がそう言うと勇聖と草壁は頷いた。
「草壁。あの事は言ってないよな!」
「さあ、どうやろな。……なんてな。てか、言う訳ないやろ。俺はディオンと違って、口は堅い方なんや。」
「そうだったな。確かに、そうじゃなければ、俺はお前に、あの事を頼まなかったしな。それで俺に聞きたい事があるんじゃないのか?」
そう言うと勇聖と光と草壁は頷き、
「リュウキさん。この7日間何があったんですか?」
「7日間か……なるほどな。かなり時間経過に差があるみたいだな……。」
「それはどういう事なんや?」
「…………?」
「これを話して、お前達が信じてくれるかどうかだがな……。」
「ん〜、その話の前に……ここに来て、もう一つ気になる事が出来たんですが?」
「ん?気になる事ってなんだ?」
「あ〜えっと……単刀直入に聞きますが。リュウキさんてハーフなんですか?」
「ああ、なるほどな。この顔で、この口調だから違和感があるんだろうな。お前が言う通りハーフだ。因みにこの髪は染めてる。顔だちのせいか、どうも自分で黒髪が気になってな……。」
「そうだったんですね。あっ、そうだった俺は、白城 光です。」
「あっ、そうだな……俺は、
「…………え、えっと……。」
「……ん?」
「あ〜そうそう……ユウさんは、灰麻 勇聖さんです。」
「……なるほどな。さっきから見てたが、ユウは重度のコミュ障みたいだな。だが、シュウはそれを知ってるのか?」
そう言うと勇聖は頷いた。
「そっか。だが、シュウは何故その事を知ってて、お前にそこまで冷たくするんだ?」
そう言うと勇聖は下を向いてしまった。
「そうだな。まぁ今はこの話は後にして……さて、本題に入るとするか。お前達は、俺とシュウや他の奴らに何があったのか知りたいんだろう?」
そう言われ草壁と勇聖と光は頷き、龍騎は何があったのかを話し出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます