131.コンダート海軍近代化!
まず初めに俺は海軍の近代化について会議室にあった黒板を使って話し始めた。
今回のバーグ沖海戦勝利の結果、現在コンダート王国周辺海域には危険な勢力はほぼいなくなったに等しいが、もしデスニア帝国海軍の外洋戦闘艦隊が戻ってきて攻撃を仕掛けられたら、いくらイージス艦や空母がいたとしてもカバーできる範囲が限られているので、今の状態で防衛するのは少々無理がある。
さらに現在所有している艦船の数で領海の哨戒活動や海上警備行動、人命救助任務をさせるにも無理があるので、また新たに艦艇など召喚しようと思う。
それと同時に海軍の組織改編も行い、より現代兵器を運用がしやすいようにしていく。
海軍に対して行う召喚は以下の通り
・空母
キティホーク級空母アメリカ、コンステレーション、J・F・ケネディ(通常動力型空母)
召喚した空母艦載機としてF-14D、F/A-18、F-35C、E-2Cを搭載
原子力の使用解禁(原子力の取り扱いできる人員育成後)したのち原子力空母の召喚もする予定
計3隻
ヘリコプター搭載型護衛艦
いずも型護衛艦×2
ひゅうが型護衛艦×2
・戦艦
長門、陸奥、伊勢、日向、金剛、比叡、榛名、霧島
アイオワ級戦艦×6
モンタナ級戦艦×5
サウスダコタ級戦艦×4隻
召喚したすべての戦艦の機関をCOGLAG(ガスタービンとターボエレクトリック方式の併用)に、レーダーや通信施設等も近代化改修、一部の対空機銃を撤去しCIWSとSeaRAMに変更、ハープーン発射用ランチャーを設置(実際に湾岸戦争時に再就役したアイオワ級戦艦はレーダーなどを近代化させCIWSやハープーン発射用ランチャーを搭載している)。
計19隻
以後造船技術向上後大戦中構想にあったといわれている50万トン級戦艦のようなものを数隻製造予定
・強襲揚陸艦
アメリカ級×2
ワスプ級×8
上記各艦にF-35BとMV-22B(オスプレイ)を搭載
・揚陸指揮艦
ブルー・リッジ級×2
・巡洋艦
タイコンデロガ級イージス艦×20
愛宕型重巡洋艦×4
最上型重巡洋艦×2
鈴谷型重巡洋艦×2
各種兵装および機器も近代化改修、機銃撤去しCIWSやSeaRAM等を設置
計28隻
・駆逐艦
アーレイバーク級イージス艦×110
あたご型ミサイル護衛艦×2
まや型ミサイル護衛艦×2
あきづき型汎用護衛艦×4
あさひ型汎用護衛艦×2
計120隻
・潜水艦
おやしお型潜水艦11
そうりゅう型潜水艦12
原子力の使用解禁(原子力の取り扱いできる人員育成後)したのち原子力潜水艦も召喚予定
計23隻
伊400型潜水艦10隻
潜水空母のことで史実では3隻だが同じものをコピーして召喚
これをもとに全長200m全幅50m全高60mの全通甲板式に魔改造して、艦載機(F-35B)を10機搭載(機数変更有)
※一から設計する案もあり
他各種補助艦艇数百以上
以上が今回行う召喚で、一気に行うと置く場所がなくなるので、港の整備と同時並行で順番に艦船の召喚する、一部(魔)改造後投入する艦艇も存在する。
そして、これに伴いキーレ港の大規模な工事行う、その計画の中にはこの艦船を修復するための乾ドックや灯台の設置、埠頭(船が停泊し横づけして荷物や人の乗降ができるようなところ)の増設、燃料タンク群や弾薬庫、兵舎、航空基地、造船施設なども含まれている。
そして新設する艦隊の概要は以下の通り(今まで編成していた艦隊とは完全に異なる)
第1艦隊
旗艦:キティホーク
第1空母打撃群
第1空母航空団
第5空母航空団
第11駆逐隊
第12駆逐隊
第1潜水艦隊
第2潜水艦隊
第2艦隊
旗艦:アメリカ
第2空母打撃群
第2空母航空団
第6空母航空団
第13駆逐隊
第14駆逐隊
第3潜水艦隊
第4潜水艦隊
第3艦隊
旗艦:コンステレーション
第3空母打撃群
第3空母航空団
第8空母航空団
第15駆逐隊
第16駆逐隊
第5潜水艦隊
第6潜水艦隊
第4艦隊
旗艦:J・F・ケネディ
第4空母打撃群
第4空母航空団
第7空母航空団
第17駆逐隊
第18駆逐隊
第7潜水艦隊
第8潜水艦隊
第5艦隊
旗艦:大和
第1遠征打撃群
第1護衛艦群
第2護衛艦群
第21駆逐隊
第22駆逐隊
第6艦隊
旗艦:長門
第2遠征打撃群
第3護衛艦群
第4護衛艦群
第23駆逐隊
第24駆逐隊
現状はここまで艦隊を編成し、新たに艦艇が製造された場合また新たに増やす予定だ。
この後すぐに召喚をして第1艦隊と第2艦隊、第5艦隊の編成を先に完了させる。
編成が終わり次第、第1艦隊は再びに東部海域に急派し、海上からベルンやウルスにいる敵陸上部隊へ巡航ミサイルで攻撃を加え、空母艦載機による空爆と制空権の確保を行う。
第5艦隊はエンペリア王国周辺海域に向かい、エンペリア王国海軍と合同でその海域にいる帝国海軍を攻撃することになっている。
残る第2艦隊は東方の国の出雲国からやってくる使節団を迎えに行き、安全にこちらまでたどり着けるようにするための海上護衛任務にあたるとともに、出雲国の海軍関係者にコンダート王国海軍がいかに強いかを示す目的でもある。
「以上が海軍に対して行う召喚だ、何か質問は?」
会議に出席している海軍関係者は文字によって埋め尽くされた黒板を見ながら皆必死にメモを取っていた。
その中で唯一余裕そうにこちらの話を聞いていたリザが質問をしてきた。
「全艦隊が完全に編成し終わる時期はどれくらいを予定していますか?」
「今上がった召喚艦艇と魔改造艦を含めて考えると、早くて一か年で終わらせたいが早ければ早い方がいい、もちろん無理は承知だが、それを実現させる為にこのLiSMがある」
このLiSMはいつの間にかアップデートされていて(どこからこの情報が送られてきたのかは知らない)、そのアップデートされた機能によってオリジナルの船や兵器、技術を製作して、それを召喚できるようになったようだ。
「……ということなので、今後この機能を使って魔改造艦などの建造を行っていこうと思う。そうすれば早めに終わるはずだ」
「陛下の能力には毎度驚かされますが、こちらとしてもそれを有効に運用できるように日々努力してまいります」
「無理やりなことが多いけど頼む、質問はまだあるか?……無いようなので次の話に移る」
そして俺は再び黒板もどきに向かい、今までに書いたものをすべて消して新たなものを書き始めていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます