168章
クロエがそう言うと、大広間の
「ミスマッチ……」
そして、グラビティシャド―に
そのロミーの姿は、大昔の宗教の聖典――書かれていたエピソードの1つ、キリストの
掲げられ、
「何をするつもりだッ!?」
グラビティシャド―の重力を
マナ、キャス、シックスの3人も、
「アンでもローズでもどちらでも
そんな4人の頭の中にクロエに声が聞こえてくる。
それからクロエは、
以前のクロエにはちゃんと肉体があったのだが、何百年前のルーザーとの戦いによってその体を失った。
その戦いによってこれ以上の
「そのときに彼の
クロエの話を聞きながらアンは、彼女がこれからすることをようやく理解した。
何故かつてグレイが、アンとロミーを
「もしかして……私かロミーの体にクロエを
アンの言葉を聞いたクロエは、クスッと笑うとそのまま返事をした。
クロエはグレイに、自分の精神データに
その拒否反応があるかどうかの
「そこであなたとロミーが
クロエの話によると、マシーナリーウイルスの
「その後も数名の適合者は出できたけど。結局あなたとロミーを
「……だからストリング帝国を作って、住民たちにマシーナリーウイルスを
「彼女の右目を見て気がつかなかったの? あれはあなたの
アンは、ずっとロミーの右目のことを、戦いによって失ったものだと思っていたが、クロエの話を聞き、それがマシーナリーウイルスの
「そうか……そういう理由だったんだな……」
アンは
「私はグレイにとってただの入れ物だったのか……。グレイッ!! お前が私の
「答えろグレイ!! お前にとって私はただの
「君のこと……ロミーのこともそうだ。俺の君らを愛する気持ちは、けして
「
無感情に返事をするグレイに、アンは
それは、今の彼女にとって
「ねえ……もういいんじゃないの」
そんな2人の様子を見ていたグラビティシャド―が、ため息
彼の様子は、
その顔は、まるで
そして、グラビティシャド―はアンへ
「さて、では始めようかしら……うん?」
そして、グレイやグラビティシャド―も同じように何かを感じ取っているようだった。
「どうやら
――クロエの言う通り。
空へと
「ここに無愛想女たちがいんのかよ!?」
「
飛行船ホワイトファルコン号の
ルドベキア·ヴェイスとクリア·ベルサウンドだ。
2人の傍には、電気仕掛け子羊――ニコとルー2匹もいた。
ルドベキアたちは、これからストリング城に、飛行船を
「ここまできたらもう信じるしかねえか。よし、じゃあせいぜい足手まといにならなねえようについて来いよ、着物の姉ちゃん!!!」
「それはこっちのセリフです!!!」
2人がそう言い合うと、ニコとルーも大きく
そして、侵入者はルドベキアたちだけではなかった。
「やれやれ、自分の城へ戻るのにまさか空を飛んで侵入せねばならぬとはな」
ストリング帝国の皇帝――レコーディ―·ストリングだ。
彼は機械兵オートマタを引き連れ、今まさに城内へと入ろうとしていた。
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