169章
「
クロエがそう言うと、グレイがグラビティシャド―へ目を向けた。
その
グラビティシャド―は、それを理解し、
「シープ·グレイ……私の
そのクロエの言葉に、グレイは
グラビティシャド―も、どうして自分ではないのかと、
「精霊
そう言われたグレイは、やれやれと言わんばかりにため息をついて、ゆっくりと
「ママ。データの
背を向けたままのグレイは、そう言ってから大広間を出て行った。
――その頃。
ストリング城内へと入ったルドベキアとクリア、そしてニコとルーは、アンたちのいる大広間を
「本当にそこで
「ええ、リトルたちがそう言ってます。そこから何かおぞましい気を感じると」
リトルたち――。
クリアの刀にその身を変えている精霊――。
ルドベキアたちがストリング城の
ストリング帝国の機械兵オートマタだ。
ルドベキアたちに気がついた数体のオートマタが、ゆっくりと体の向きを変えて
そして、
その機械人形の中から1人――。
マグマのように真っ赤な光を放つピックアップブレードを両手に持った男――レコーディー·ストリングが
「クッソたれだぜ……こんなときにとんでもねえ野郎に会っちまった……」
「
だが、それとは反対にルドベキアは冷や
クリアは、そんな2人を
ニコとルーも彼女の
「え~と、ルドベキア·ヴェイス。この方はお知り合いですか?」
「ルドいいよ、着物の姉ちゃん。こいつはこの城の王様だよ」
ルドベキアが目に前にいる人物のことをクリアに教えると、彼女は表情を
そして、何故かニコとルーも同じように彼女の顔
「ほう、この方があのストリング皇帝ですか。たしかに
「そんな
そして、ストリング皇帝は一歩前に出た。
それを見て、ルドベキアは
クリアは2本の刀を――
それぞれ
「わざわざ紹介ありがとう、ルドベキア·ヴェイス君」
「なんでてめえがここにいんだよ」
「私は自分の
ルドベキアは、その
だが、数体のオートマタが
「答えもせずにいきなり斬りかかってくるとは。
攻撃をし続けるルドベキアにクリアも続き、次々と皇帝の
「部下の
「うるせえッ!!! 今はてめえの相手なんかしてる場合じゃねえんだよ!!! 着物の姉ちゃん!! それとニコとルー!! 俺の後に続けッ!!!」
そう
皇帝は、そんなルドベキアを少し感心した様子で見ていた。
「ふむ、感情に身を
ルドベキアたちは、ストリング皇帝から
そして、真っ赤に光るピックアップブレードを構え直して、ルドベキアへと向き合う。
「このまま行かせるのは
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