146章
キャスは、レイピアを地面に
アンの
そんな
それは、体を回転させたアンの
2人ともなんとか立ち上がるが、その表情の動きは重い。
何故ならば、4人がかりで飛び
「オラッ!! 来いよ、
その中で、ルドベキアだけが
キャスとシックスはそんな彼を見て、自分を
3人の
それは、まるで生き物のように
命の
広がった
「あたしもやるよ!! アンのことを
マナはそう
体から
そんなマナの姿を見たキャスは笑みを
そして、レイピアを
「そういえば覚えているか、シックス。以前、共に機械化したノピア将軍の動きを止めたときのことを」
そう言ったキャスの体から、
全身に纏った透き通った水が、太陽の光を浴びて青みを
その姿は大昔の物語に出てくる
「ああ、当然覚えている」
キャスと同じように笑みを浮かべたシックス。
返事した彼の体から風が巻き起こり、それが
そして、キャスとシックスは、ほぼ同時に
さすがに
彼女は、3人の攻撃を
それを浴びてしまったルドベキアが、クロムの傍まで吹き飛ばされてくる。
「ルドッ!? 大丈夫!?」
ルドベキアの状態は
先ほどのリンベースほどではなかったが、彼の全身が
だが、ルドベキアは立ち上がる。
彼の愛用の武器――。
古くはヨーロッパで生まれた
クロムはそんな彼を見ると、他の3人――マナ、キャス、シックスの姿を見た。
「み、みんな……うぅ……」
クロムは急に涙が止まらなくなった。
すでにボロボロになっているというのに、まだ
「オオオアァァ!!!」
アンが突然
マナ、キャス、シックス3人の顔が
これ以上は無理だと、その表情が
だが、そのとき――。
アンの足元――様々な
それはまるで
「ボクだって……アンを助けるんだッ!!! プラムと約束したんだ!!! 女の子を守るのが
クロムが、大地に両手をつけて
その咆哮は、古い神話に出てくる巨人一族の神々――ティ―ターンのように大地を
炎、水、風、土がアンの体を押さえつけ始める。
「今だ!! 行くぞ、じいさん!!!」
「今が
ルドベキアがルーザーの
マナ、キャス、シックス、クロム4人の力で押さえつけられるアン。
彼女は死ぬ物狂いで
苦しそうに暴れるアンは、ルーザーに向かって電撃を放った。
だが、それをルドベキアが自ら飛び込んで受ける。
「ルドベキア!?」
「いいから……さっさとこいつの目を覚まさせてやれ……」
ルドベキアは、そう言うとその場に倒れてしまった。
ルーザーは横になった彼を見て思う。
……ルドベキアは、特別な力もないのに皆を奮い立たせた。
いや、それこそが彼の特別な力か。
「……そして、やれやれ。やっとここまで来れたな。……誰1人欠けても成し
マナ、キャス、シックス、クロム、そしてルドベキア――。
全員の協力によって、ルーザーはようやくアンの体に
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