スマートフォンを捨てた唄
落雷の音か、
胎児の頭を潰した音か、
それは
スマートフォンの割れた、音だった。
割れた画面
に、
赤や青の線が細々と映し出されていて、
笑っちゃうでしょう。
この画面の深さは、
空の深さにも匹敵しますか
どうで
しょう
空には神々が犇めいているのだと金子光晴の詩に書かれてありましたが、
スマートフォンの荒野に犇めいているのは人でしょうか。
のぞいてはいけませんよ、のぞいては
割れた画面の音が聞こえた
が、私はこれからのことがダルくなって、スマホを捨てた。
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