寂しさ

1人きりのときに来てよ 喧騒に呼ばれて来ないでよ

2人きりのときに来てよ さよならの挨拶と来ないでよ


影みたいに追いかけないで 月みたいに遠くで微笑んでよ

涙といっしょに流れないで まぶたの裏で慰めてよ


玄関の扉をたたきながら 誰かの言葉で話しかけてくる

僕の言葉を借りて まっすぐこちらを見つめてくる


寒さを教えないで 灼熱を遮らないで

絶望を溢れさせないで 空を覆わないで


1人きりのときに来てよ 夜の静寂をごまかしてよ

2人きりのときに来てよ おはようと共に旅立ってよ


理解しないで欲しい 共感しないで欲しい

分からないって言って それでもそばにいてよ

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