第1章 みちるとねがい

第1話 ふたつめの星

——すべては、星のように生まれ、星のように死ぬ。


 ㅤでもまだぼくは、生まれたばかり。何が何だかわからないまま、学校に通ってる。


 ㅤ学校への道は、歩道が整備されてるところと、されてないところがあって危ない。もし車に速いスピードではねられたら、大ケガするか死ぬ。わからないと言ったけど、そのくらいのことはわかってる。


 ㅤネコがかわいそうに倒れてるのを見たことがある。そのネコはどんなときに死んでしまったんだろう。エサを探してたときかな。仲間を探してたときかな。ただただ散歩してたときかな。


 ㅤぼくはまだ生きたいのか死にたいのかわからない。叶えたい願いも、あるような、ないような。


 ㅤとりあえず学校に行く。

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