ケントについて(第45話まで読破推奨)
前世からのカイリの親友、ケントです。
親友なのに、何故か裏話はこんなに遅いご登場。何故でしょうか(カイリと言えばライン、とか言ったからだよ)。
一部の人には恐がられ、裏しか無いと言われまくっているケントさん。
実際その通りな気がしなくもないです(駄目です)。
名前については、主人公(カイリ)の親友は最初から「ケント」と決まっていました。
実際、「ケント」はイギリスでも日本でも普通にある名前ですので、共通点で使うと決めていたのでした。
さて、改めてケントです。
第一位の現団長にして、聖歌騎士。
武術も聖歌もトップクラス。聖歌に至っては、聞いた者に「地獄を見た」と言わしめるほど。
教皇の覚えもめでたく、盲信的な信者多数。
しかも、カイリ(と家族)以外の前では真っ黒どころか黒以外無いです。
むしろ、カイリの前では猫かぶりまくりで、傍から見たら恐怖以外の何者でもないですね。実際、第十三位はもう化け物に遭遇したかの様に身を引いております。
ですが、どれもケントです。――多分(作者です)。
みんなの前で真っ黒な笑顔を見せたり、部下を脅したり、冷酷なケントも。
カイリの前では楽しくてはしゃいじゃうケントも(でも、カイリには黒いところがあるとバレてはいる)。
家族のことを嬉しそうに語るケントも。
どれも、ケントであり、ケントの一部です。多分。恐らく。きっと。
とはいえ、ケントもカイリに対しては色々と考えていることがあるのは確かです。
前世のことを覚えているのを隠したり、転生してきた時のことを覚えていたり(多分)、カイリが転生して追いかけてくると期待していたり。
カイリを利用しようとしているのか、それとも純粋にカイリと仲良くなって嬉しいのか。
それは後の物語で判明するでしょう。多分。恐らく。きっと(二回目)。
ケントは十八歳の時から第一位団長となりました。現在は二十歳で、今年度二十一歳になります。カイリとは五歳差です。
ちなみに、その前の団長は父のクリストファー、その前がカイリの父のカーティスとなります。
こうして見ると、カイリとケントの家族って結構繋がっていそうな感じですね。まずいですね。カイリ、どう足掻いても両親の実家とのご対面が避けられそうにないですね。
カイリには、是非とも諦めて頂きましょう(……)。
余談ですが、この第一位団長の三人の中で、誰が一番強いかと言われると、側面によって少し変わってきます。
単純に武術だけになると、カーティス。
聖歌だけになると、ケント。
武術と聖歌を合わせると、単純な総合力ではクリストファー(でも、彼がカーティスに勝てるかと言われると、また違ってきます)。
武術のセンスは、カーティスがぶっちぎりです。
そんな感じになります。
何でしょう。結果が出ている様で出ていませんね。
ここ三代の第一位団長は、歴代の中でも他の追随を許さないほどの実力の持ち主です。
ただ、黒い駆け引きとか冷酷さだけで言うと、クリストファーとケントがどっこいどっこいという感じ……に見せかけてクリストファーです。これは経験値の差ですね。
カーティスは真っ向から勝負の一直線の人間なので、黒い駆け引きは苦手です(笑)。見事にカイリに引き継がれて……いると見せかけて、母のティアナが実は一直線ではないので、ちょっとまだ分かりません。
ティアナも真っ直ぐな気質ではありますが、流石は代々枢機卿を輩出している家系なだけあって、いざという時は駆け引きをしてきた人間です。でも、穢いことは嫌いです。
話をケントに戻します。
少しだけ前世の話をすると。
前世の家族との関係は最悪の一言でした。
カイリの前ではにこにこ笑っていましたが、正直
誰が一番嫌いかと言われると、ちょっとネタバレになり過ぎるので言えませんが。
ケントは今生で家族を大好きになれるとは露ほども思っていなかったくらい、家族が大嫌いで吐き気がするほど憎んでいました。
学校も、そんなに好きではありませんでした。他の生徒たちは、何でそんなに自分に寄ってくるんだろうと、不思議で仕方が無かったと思います。
それでも、ケントはカイリに会いに学校に来ていました。
カイリに邪険にされながら、カイリに無視をされながら、それでもカイリが本当は相手をしてくれるのを知っていたから、カイリに唯一救いを求めて学校に来ていたのかもしれません。
カイリにくっつき回っていた理由は、追々出て来る予定です。何の部活動かも、今は秘密です(?)。
ただ、現時点でケントについて一つ言えることは。
ケントの黒さは、前世の経験『も』引き継いでいるのは間違いない、ということです。
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