第124話 それはそれ、これはこれ
白熱の欲しい物議論から一夜明け、ポッドやトレント達のいるいつもの場所で皆で朝の食事中という時にそれぞれの種族が代表して欲しい物や、それ以外にもあれば便利では? というアイテムの数々を覚えられる限り頭に叩き込まれた俺。
地頭の悪い人間はそんなに覚えられない、と悲しい告白をすると『木とか鉱石削って欲しい物書いとけばいいんだよー!』という鬼才ルゥシアの発案によりその内容を鉱石に削り込んでいた。
「ホリの使う字は変わってるなー?」
「コレトカ見タ事ナイヨ。ナンカカッコイイ」
ベルの指差した『魔道具』の『魔』の字、やはり『魔』族だから何か惹かれる物があるのだろうか。
「色々な種族がいれば色々な文字があるって事だね。それでも、多分この世界じゃ俺しかこの文字を使えないし、その内全部忘れちゃったりするんだろうなぁ……」
「ホリ様ホリ様! 『アリヤ』ッテドウ書クンデスカ!」
わざわざ鉱石の板に書き込むのもアレなので、地面に平仮名で彼女の名前を書くと楽し気にその文字をなぞっているアリヤ。
「ホァー、ホリ様! 『ベル』ト『シー』モ! ソッチモ書イテ!!」
「『ルゥシア』もな!」
「おー、はいよ」
地面にアリヤ達の名前を書きこんだりしつつ、がりがりと鉱石に文字を彫りこむ事に全力を費やしていた為、聞かれた問いに生返事を返していると視界の端にリザードマンの足が見えた。
「おいホリ! 聞いたぞどういう事だ!?」
「どうしたのゼルシュ? そんなに血相変えて」
ゼルシュはわなわなと俺が彫り込んでいる鉱石板を指差し何かを強調している。
そしてよくよく見れば、楽し気に食事をしていた者達の中からペイトンやオレグがこちらの騒ぎを聞いて鉱石を削っている俺や傍にいたアリヤ達やルゥシアのすぐ傍までやって来ていた。
「俺達の武器はいつになれば出来上がるのだ!? アレほど頑張ったのだぞ俺達は! 色々あったから時間が無かったのは分かるが、人里に行くくらいならまず俺達の武器をだな!」
「あー……。それねぇ」
彼の言い分もごもっともである。
怒りの度合も相当強いのか、尻尾が力強く地面を一度叩いて右へ左へと忙しく揺れている。そんな彼には悪いのだが、それ以上に割と急いで行かないといけない理由がこちらにも勿論あるのだ。
「俺もすぐに用意して、って思ってたんだけどね? 『とある』事情から早急にあの街で仕入れてこないといけない物があるんだよ」
「とある……、事情?」
揺れていた尻尾の動きが止まり、軽く首を傾げたゼルシュや俺の周りを囲んでいた者達。アリヤ達もこちらを見て不思議そうな顔を浮かべてこちらを見ているが、分かりやすく説明する為に鞄の中からある物を取り出してゼルシュの前へ出してみた。
「これなんだけどね」
「それは……、料理用のナイフか? それがどうかしたのか?」
彼が俺の出したナイフを掴み、様々な角度からそれを眺めて疑問の色を更に強めている。
「この拠点ね、ゼルシュも知っての通り物資が無くなりやすいでしょ? 特に消耗しやすい物の一つに砥石があるんだけど」
「ま、まさか……?」
大体の察しはついたのだろう。
彼の小さな呟きに頷き、返答すると彼の尻尾は力無く垂れていく。
「この拠点にある刃物、それにフォニアが作ってくれている武器、生活を送る上での日用品、その他の便利な道具の数々、砥石で磨き上げないといけない数が爆発的に伸びてるんだよ」
人が増え、使われる道具とその機会が増えると当然の事ながら劣化も早い。
更にここに住んでいる殆どの人は狩猟や訓練を毎日のように行っているので、特に武器の刃零れ等が激しくそれらの道具は全て、そういった事を気にしなさそうな意外な人物が一人で支えているのである。
ちらりとその意外な人物を見ると、こちらの騒ぎを気にせず卵焼きを一切れ摘まみ口に放り込んでその味を楽しんでいるが……。
「それにねゼルシュ、他の子もそうだけど川に行って漁をやった後に自分達で道具の手入れ、今はあまりしてないでしょ? あれ、人から見られないところで定期的にフォニアが見て回って状態を確認して手入れをしてくれてるんだよ。おかげでいつもピカピカでしょ?」
「な、何っ……!?」
卵焼きに齧り付いているフォニアに全リザードマンが視線をぶつけ、そしてその当の本人は突然と自分に向けられた目に慌てるような事もなく、少しだけ首を傾げつつそれに応えるようにひらひらと手を泳がせている。
「い、意外だ……!」
「ちゃらんぽらんじゃなかったのか……!」
「案外きっちりしてるのねフォニア……!?」
「……ングッ、失礼だなおい!」
彼女を知るほぼ全員が持つ共通の意見を呟いたリザードマン達に噛みつくように声を荒げたフォニアだったが、その事実を知っていたリューシィや他のリザードマン達などはむしろそういった事を知らなかったゼルシュ達へと意外そうな顔を向けていた。
「貴方達、っていうかゼルシュも知らなかったの? 今フォニアを始めとした鍛冶をやってる人達、かなりハードよ? 料理に使うナイフ一つ取っても、彼女達が定期的に砥いでくれてるんだから」
「むむむっ……!」
「えっへん! ……それで? 何の話?」
話をあまり聞かずにいたフォニアは放っておくとして、ゼルシュに再度視線を戻すと彼は流石にその事実を知って唸り声のような物を小さく響かせ先程までの威勢の良さを無くしてしまっている。
「まぁ実はゼルシュ達にあげる武器、お試しの物はもう出来ているんだよね形だけは。ただどうしても鉱石の武器は砥石を大量に使う事になるからね。今ある物を全部使っても、もしかしたら足りないかもって思ってね」
「そう、なのか……。わかった、声を荒げてしまってすまない……」
先程までとは一転、悲し気な声で呻くリザードマンの肩を軽く叩いて気合を入れ直して貰うとしよう。
「この後ラミアと話し合ってから俺は出発をしようと思っているけど、そういう訳だからさ。ペイトンもオレグももう暫く辛抱してね?」
「はい、大丈夫ですよ。むしろそこまで気を遣って頂いてすみません」
「そうですな。ここまで来たらむしろホリ様の納得行くまでやってもらってもいいかもしれませんぞ。とはいえ、この心の昂ぶりをどう鎮めればいいのか悩みどころですがね!」
そう言って微笑むペイトンとオレグが気落ちしているゼルシュの肩に手を置いて励ますと彼も少し気を持ち直したようだ。
仕切り直しの為に一つ手を叩き、住人全員にいくつかの頼み事をしておくとしよう。
「今回、そんなに時間をかけずに戻ってこようとは思ってるけど何があるかはわからない。その間皆にはここの事を、ラミアや亜人達の事を頼んでおきたいんだ。何かあったらラミアの方はト・ルースとアナスタシアに指示を、亜人達の事に関してはヒューゴーに指示を仰いでね。それじゃあ、ラミアのところへ行くとしようか」
あまり大人数で行くのも威圧的でよろしくないという意見をもらい調整はしたが、各種族代表者に加えゼルシュやオレグ、イダルゴ、プルネス、それに興味本位でついてきたフォニアや姉について回るシスコンなどいつのまにか結構数が増えてしまった……。
「リーンメイラはまだわかるけど、フロウやカーリンまで来るなんてね」
捕まえたラミアをまとめている場所へと向かう道中、今日も長い尻尾の毛並みを風に靡かせ隣を歩く巨大ワンコに話しかけると、彼女は何やら楽しそうに笑っている。
「フフ、カーリンはね? ホリと遊びたいのよ、昨日の食事の時もね……?」
「おい、フロウ変な事を言うな! ホリ、そんな事実はないからな!」
フロウの奥からもう一匹、巨大な犬が顔を見せてこちらへ牙を向けるようにして叫んできた。何だろう、ツンデレかな?
「よーしゃしゃしゃしゃしゃ!」
「な、何だ急に! やめろ気色悪い!」
言葉とは裏腹に尻尾は楽し気に振られている。ここは全力で撫で続けるとどうなるか実験をしてみたいところではあるが、時間が有る訳ではないしまた今度にするか……。
「それにしても遊ぶ、か……。フロウやカーリン達が楽しめるかもしれない遊びがあるけど、暫くやってあげられないからなぁ。街から帰ってきたらやってみようか」
「フン! 知るか!。そんな物やらないからな!」
「いいわね、それがどんな物かは聞かないでおくわ。ほら、ホリ? 目的の場所に着いたわよ」
両極端な反応を見せた姉妹犬とじゃれ合うようにしている内についた場所は、今となっては少し懐かしさすら覚える最初にシーと共に作った洞窟の一つ。
中を拡張してあるここにおよそ二十名程のラミアが居る訳だけど、勝手知ったる場所なのに何か不気味に感じてしまうな……。
何かあった時の為に、と見張ってくれている数名のオーガ達にお礼を言って中へと入る。あの巣で感じたような甘ったるい臭いもしない、それでも緊張からか奥へ行こうとする足が重く感じられる。
一度洞窟の入り口で深呼吸をして、先を歩くアナスタシアの後ろをついていこうと思いきや、目の前にいた彼女が途中でピタリと歩みを止めてこちらへ振り返ってきた。
「全員で行っては窮屈だ、中にいる奴等を全員連れてくるからホリはここで待っていろ。フロウ、カーリン、ホリを頼むぞ」
「フンッ!」
「フフッ、ええわかったわ。気をつけてね」
考えてみれば当然か、割と大きな作りをしているこの洞窟でもリーンメイラやカーリン達には入る事すら叶わない。
彼女の申し出に俺が頷くと、リーンメイラとカーリンがその場に伏せるように座り込んだ。
「わかったよ、気を付けてね」
「ああ、任せてくれ」
中へと入っていくアナスタシアやイェルムらを見送り、空いてしまった時間でプリプリと怒っているように見える巨大なワンコをモフっているとフロウが横にやってきてお座りをし始めたので、彼女の方も撫でておこう。
「そういえばホリ、この後何処かへ行くって聞いたけど?」
「ああ、うん。ちょっと買い出しにね。目的地までは結構距離があるから早めに出発したいんだけど、こっちの件は早々に片付けておきたいからさ」
出来れば今日、とは思っているがこれからの話し合いがどうなるかはわからない。
先程ゼルシュに事情を話して説得出来たのだしそれ程急ぐ理由もないとは思うが、それでも在庫が心許ないとなると不安にもなる。早め早めに行動しておいて損はないだろう。
「ふーむ、忙しい人だねえホリさんも。ああ、そうだカーリン。こうして世話になってるんだ、お前がその街の近くまで送ってやりな」
「はっ!? いや、母上それは……!」
リーンメイラがいきなり言い出した突拍子もない申し出、カーリンはそれを聞いて慌てふためき難色を示している。
ありがたい申し出かもしれない、だがその反面で俺はリーンメイラの言葉に内心で頭を抱えていた。
「なんだ、嫌なのかい? ウォックの嬢ちゃんは何かと忙しい上に、短い距離なら私らよりも速いかもしれないがその街まで遠いって事なら、お前でもあのお嬢ちゃんに勝てるだろう? たまにはホリさんの役に立ってきな」
「ウゥゥゥ……ッ!」
俺の不安の原因、それは彼女達の乗り心地である。正直に言えば彼女達の背中に乗るのは怖い上に激しく揺れるので乗り心地も悪い。
アナスタシアが色々と忙しい御人なのはわかってはいるが、それでも彼女か、もしくはオレグにお願いしたいところなんだけどなぁ……。
「アナスタシア達って、フロウ達よりも速く走れるの? 短い距離」
「ええ、アナスタシアは体力があるからそれでもかなりの距離を速く走れるみたいだけど、私達はその気になれば数日間は最高速で走り続けられるわよ。狩りをする時とかはね……?」
彼女は狩猟の時や、森に住む犬型の魔物と闘う時にどれだけ自分達が走り続けて相手を倒すか説明を始めてきた。
まぁ、アナスタシアは俺が背中にいる時は全力で走れないだろうしこちらに気を使ってくれているのが伝わってくるが、相手がカーリンとなると全身全霊で駆け続けそうだよなぁ。
何とか断ってくれカーリン……! 俺の大人としての尊厳を守る為に……!
「母上、それなら私も二人についていきますね。カーリン一人じゃ不安ですから」
「おお、そうしておくれ。そういう事だから、カーリン? 拗ねてないで頼んだよ」
「わかりました……」
俺に説明を終えたフロウがそう申し出た事でカーリンが折れ、彼女達の背中に跨るというスリル満点のドライブが決定した。
「あ、ありがとうねカーリン、フロウ。よろしくね」
「フン、その人里がどこにあるか知らんが、とっとと着いて終わらせてやるわ」
全力で走る事を仄めかした彼女の言葉に、顔で笑って心で泣いていると洞窟の奥からまずラヴィーニアとレリーアの二名が顔を出し、それに続いて続々とラミアの女性達が姿を見せる。
どのラミアも拘束をしている訳ではないが、こちらへ向かってくるという事も逃げようという気概も見せずに大人しいという印象を受けるが数名のラミアが俺を見て小さな声を上げて表情を強張らせている。
最後に、リーダーと思われる金の髪と尾を持つラミアの女性がアナスタシアと共に姿を見せて、話し合いを始めるために用意した席へと着いた。
俺と対面するように座ったラミア達、数十名の美人が並んでこちらを見ていると緊張するな、ドキドキが止まらない……。
「どうも、おはようございます。体調の方はどうでしょうか?」
「悪くはない」
数日前と違いこちらを無視するという事もなく、淀みなくそう答えた彼女。
その表情はどこか晴れやかというような印象を受けるほどに清々しい物だが、何かあったのだろうか?
「えっと、今後の貴方達の事を話しておこうと思うのですが」
「ああ、わかった」
淡々と、シンプルな返答をしてきた彼女は横にいるラミア達に一度視線を送ると、それに合わせるように他のラミア達も無言で頷いた。
それを確認した後に、目の前にいる女性は力強く俺を見据えてきたので、こちらも口を開いた。
「私としましては、貴方達を殺すような事は考えていません。色々有った事は事実ですが、お互いにそれは痛み分けという事で水に流して、如何でしょう? ここに住んではみませんか?」
「その前にお聞きしたい。我らの仲間はここにいる者達以外は全て死んだと思っても差し支えはないか?」
「その質問には私が答えよう。捕えたお前達以外のあの巣付近に居たであろうラミアは全て私が殺した。死体は燃やしたので、何かを確認しようとしても難しいと思うぞ」
すぐ横に座っていたアナスタシアがそう事実を告げると、正面にいるラミアの女性はふうと一つ息を吐いた。
「そうか、……わかった。森へ行った時に私と同じ金の髪と尾を持った者、もしくはそのような『死体』は見かけなかったか?」
「うーん、どうだったかな……?」
彼女の出してきた質問に森で見た物を思い出してみたが、あちこちに亜人やラミア、その他の死体があったからどちらかというと恐怖で目を背けていた自分の情けなさを思い出してしまった。
「いましたよホリ様。シュレン殿達と亜人の死体の供養をしている時にラミアの死体が同じように捨てられていたのですが、その中に金の尾をしたラミアが。死んでから時間が経っていたのか、獣に荒らされた後だったようでいつ死んだかは定かではありませんが。流石に不憫で亜人とは別の場所に埋めて供養をしておきましたが……」
プルネスが告げてきた事実により、目の前の女性は先程までの表情とは一転してその顔を曇らせるように顰め、眼を瞑り何かに思いを馳せているようだ。
「……それは私の妹だ。そうか、あの子は死んでしまったか……。貴方の名前は?」
ゆっくりと顔を上げ、プルネスへと視線を移した彼女の目は少しだけ充血していた。
何か事情があるのだろうか?
「えっと、プルネスと申します」
「我が妹の供養をして頂き、感謝する……。ありがとうプルネス」
その震えるような声で告げられた言葉に多少狼狽えたプルネスだったが、それを気にする事もなく深く頭を下げて彼に礼をした目の前の女性はそのままこちらへと向き直り、同じ様に今度はこちらへと頭を下げてきた。
「先程の申し出、ありがたく受けさせて貰う。我らも貴方の配下に加わろう」
「ええ、わかりました。ただ、応じた理由を聞かせて貰ってもいいですか?」
憑き物が落ちたように表情をまた引き締め直した彼女は頷き、静かに語り始めた。
「ここにいる者はその殆どが先の戦争の最中に元々居た巣を失った者達。我らは皆、お前達が対峙したであろう強大な女王とその娘など、他所からやってきた者達に戦争で手薄になった巣を襲撃され、女王を文字通り喰われた者達だ」
彼女の横に並ぶラミア達を見てみると、どの子も唇を噛みしめるようにしていたり顔を伏せてその表情を伺えなかったりと、悔しさや悲しさを滲ませている。
「歯向かう者は喰われ死んでいった。我らは生きる為、支配される事を受け入れ後は知っての通りあの女王の駒となって働いていたが、こうなった今となってはあの巣に未練はない。心残りは同族の者や身内の者達だったが……」
そう言いながらアナスタシアへと視線を移した目の前のラミアは軽く鼻で笑うようにして、首を横に振った。
「ここにいないという事は、皆何かの理由で死んでいるのだろう。それならば我らは種族の為に、死んでいった者達の為に生き長らえるべきだ。そこに貴方が出した提案、断る理由はないと判断した」
「なるほど。そちらの事情はわかりました。話して頂いてありがとうございます、ですが貴方達がした亜人達への行為は言い訳のしようがありません。それを少しでも悪いと思っているのなら貴方達に被害に遭わされた亜人に誠心誠意、謝罪をして下さい。場はこちらで用意しますので」
彼女は無言のまま頷き、他のラミアと目を合わせてもどの子達も頷いて返答をしてきた。彼女達に、いつかの時のような刺々しい物は感じられない。
むしろ、肩の荷が下りたように安堵のような雰囲気も感じられるが、それでもやってきた事が帳消しになる訳でもないので、仕入れから戻ってきたら今度は亜人の人達も交えて場を設けよう。
あれこれと考えているとこの重苦しい、胃の痛くなってしまいそうな空間を打ち破ってくれそうな、魅力的なボディをした子が気付けば俺の横でプルッていた。
「あれ? スライム君どうしたの? ってそれ……」
「ヒィッ……!?」
少し誇らしげな彼の頭上にはいつかの時と同じ様に皿と、黄金に輝く卵焼き。
どうやらこれで場を和ませろ、という彼の粋な計らいを生かし、俺はその後悲痛な面持ちをしていた女性達を気を失うほどに喜ばせる事に成功し、街へ出発する間際までラルバとアナスタシアに全力でお叱りを受けた。
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