第101話 次に目指すは
「ホリよぉ……、お主は最近そこにいるのが楽しいのか? ワシとしてはあまりそこにいられると感覚が狂うんじゃけど……」
「うーん、こうなっている理由はさっき色々な人に聞いたからアレだけど、それは俺に注意をしてくれる人達が罰ゲームにこの場所を気に入ったからじゃないかなぁ」
俺は今、通算で何度目かのポッドの枝に吊るされるオーナメントと化している。罪状としては大きく二つ、アナスタシアのどことは言えない部分に手を突っ込み感触を楽しんだこと。
これが何故ばれたか、それは俺達を空から見守っていたハーピーが風呂の時に「ホリの真似!」といってレイの胸を揉み始めたのをアナスタシアの部下が見聞きしていたようでそれの詳細を聞かれて話したルゥシアの発言を、横で聞いていたラヴィーニアにどういう事かと問われ、被害に遭ったアナスタシア本人が詰め寄ってきた女性陣に事情を説明するという悲しい連鎖の結果明るみに。
数名の女性を筆頭に女性陣全体が動いてしまい、寝ている俺を面白モニュメントにして吊るし上げていたのを止める者はいなかった。その結果俺は今、見事なV字開脚をパンツ一枚でさせられるというポーズを保ったまま吊るされている。そしてその状態を普段は戒める者達、それが今回は第二の罪状により皆無だったのだ。
第二の罪状とは意識が無くなる程に無理をするのは良くない、何度言っても俺が無理をして、解ってもらえないのだからたまには痛い目を見てもらおうとペイトンやゼルシュ達が発言したことで止めては貰えなかったようなのでこれも甘んじて受けよう。
俺の目の前ではあちこちで走り回る料理班達、ちらちらとこちらを見ては顔を赤くして視線を外す。流石に過去にも回数をこなし、長時間のこの姿勢。
そして、こうして全体重がかかっている筈なのにまるで体は辛くないという不思議な技術力が折り重なった結果、照れて走って行ってしまう女性達の対応を見て可愛いな頷きながら思えるくらいの余裕が生まれてきた。
ただ流石にあれだけ色々とあったので体が臭い。風呂に入ってさっぱりしたいなぁ。
そろそろ許してもらえないかな? と思っているところへゴブリン達三人がやってきて俺を吊るしているロープをゆっくりと緩めて、そのまま静かに地面に降ろしてくれた。
「アリヤ達、助けてくれたのか……」
「ホリ様モ、頑張ッタ! モウ許サレテイイトオモウ!」
「モウ少シシタラ、宴会デス! オ風呂ドウゾ!」
手足を縛る物を解いて、アリヤ達が支えるようにして立たせてくれた。ばっちりと眠りについてしまったようだが、それでも久々に夜通し何かをしたので体を包む違和感や、体の疲労は拭えない。暫くこの違和感は続くかもしれないなぁ。
「ありがとう三人共、今度お礼に甘い物を用意するからね! それじゃあ見つかる前に行くよ。また後でね」
「ハーイ!」
「イッテラッシャイ!」
三人に手を振って風呂場へと駆け足で行くと、同じように風呂の時間の為にやってきた男性陣に体の心配をされる。どうやら相当疲れていたようで最初にカーリンの背中にいる俺を見た時に拠点の皆は何があったのかと息を吞んだようだ。
その後、ト・ルースやポッドに見てもらい寝ているだけだとわかったが、起こそうとしても全く反応せずに
これからは体調に気遣ってくれとほぼ全員に言われ、心配させてしまって申し訳ないと謝り倒しながらも、偉そうに説教をしてきたゼルシュ、自分の事を棚に上げている彼には熱湯を股間に当てる復讐だけは果たしておいた。自分も酒を飲んで倒れているだろうという事を思い出して貰えれば良いのだが。
「ハァー、それにしても一夜で決着が着いてよかったね。あれが連日続いたらって考えると背筋が凍るよ。思い出すのもおぞましい……」
熱いお湯が入った、湯気が立ち昇る浴槽に入っている筈なのに体が震えてしまう。ああ、思い出しちゃったよ……。
「流石にあの大きさのトロルは私も見た事がありませんでしたよ。最初に追われていたのはオレグ殿だったのですよね?」
隣にいるペイトンや、オレグ。そして股間を冷水で冷やして尻尾だけ浴槽に入れているゼルシュや、隣のぬるま湯の浴槽の縁の部分までやってきて俺達の会話を聞いている者達。皆、怖い物見たさの延長かホラー映画を皆で見るような感覚で聞いている。
「ええ……。言っては何ですが、ウォック様とホリ様がああして顕れなかったら私はオスとしてもケンタウロスとしても、命を落としていたでしょうな……。最初はサイクロプスが沸いて出たのかと思いましたが、あの悪臭ですぐにトロルと判断して即座に逃げましたよ……」
言い終えて震えるようにして強張る表情に、ぱしゃりと両手で熱いお湯をかけているオレグの話を聞いて一同が青い顔を浮かべている。
「そりゃあね……。俺、アナスタシアの槍を胸に二回も……ウヴォォエ」
「おい、大丈夫かホリ? まだ無理をするなよ」
あの時の映像を思い出して不意に込み上げてきた何かのせいでえずいてしまったが、落ち着いて深呼吸をする。背中をさすってくれたゼルシュにお礼を言ったが、彼もアレを見た一人だからか多少表情が硬い。
「ごめんごめん、あの凄い勢いで突き刺さった槍が全く効いてないなんて流石に反則でしょ。あれを一人で引きつけたオレグは多分俺以上に怖かったと思うよ」
「そりゃもう! 初めて戦場に出た時よりも、比べるべくもないくらいの恐怖でしたな。正直私は最初ウォック様の背にホリ様を乗せる事を反対しておりましたが、あれが無ければ今頃……」
最後まで言い切らずに静かに顔をお湯の中に沈めた彼の言葉に、体を温めているはずなのに震えるような怖気が走る話。ペイトンと隣の浴槽に入っているプルネスが話をしている。
「正直、我々だったら間違いなく死んでいましたなペイトン殿。あのケンタウロス達ですら、振り切れずにいたというあのバケモノ……、もし自分が終われたらと考えただけでも私は発狂してしまいそうですよ」
「ええ、それに攻撃をしてもまるで効いていないとなればもう魔王様に祈りながら色々な意味で喰われるしかないでしょうな……」
「俺達リザードマンもそうだろうな。全く、これから宴会だと言うのに何という空恐ろしい話をしているのだ我々は……」
皆無事だったのだから出来る話、こうして笑えるように話せるからこそまだいいが、あのバケモノにペイトンの言う色々な意味で喰われていたら……、俺だけじゃなく拠点の誰かがそうなっていたらこうしてはいれなかっただろうなぁ。手厚く葬るだけじゃ飽き足らない、英霊として祀らないといけないレベル。
股間を冷やし終わったゼルシュがパシンと尻尾で鉱石の床を叩いて大きな音を出すと、一つ拳を作った。
「それでも我々は勝ったのだし、そろそろ宴会に向かうとしよう!
「ゼルシュ飲めないじゃん……。そうだね、こんな話をするくらいならとっとと美味い物食べて騒ぐとしようか! よし、皆最後に肩まで浸かって温まったら宴会場にいくぞー!」
景気の良い声と共に静かに肩まで浸かって汗を流し、そのまま何故か我慢大会が始まってしまう。ここ最近どういう訳かゼルシュが健闘しているが、リザードマンの体の事もある、無理はしてほしくないと注意を言いながら風呂の後始末をして、番頭さんの猫人族も交えてわらわらと宴会場に向かった。
その後開かれた宴会はまさに大荒れ。
まず俺が乾杯を告げた途端に、ゼルシュが倒れたまではいい。今日はサウナを使っていなかったのだから一杯目で落ちるだろうと準備もしていた。
彼を寝かしつけてからは暫く落ち着いた時間が流れ、ティエリが以前教えた料理を自信をもって出せる程練習をして出来た完成品をレイやウタノハ達と味わい、喜んだ彼女があちこちの者に食べさせていたりと微笑ましかった。
だが、微笑ましかったのはそこまでで勢いが振り切った者達がパメラに挑んだ結果、酔ったアナスタシアとこれまた酩酊しているラヴィーニア、何を言っても大笑いするウタノハ、泣き上戸のレイといった具合に、宴会場は収集がつかないようになり始めた後、更に大変だったのが新顔であるリーンメイラ一行。
お酒を飲んだ事がないというカーリンやフロウ達姉妹が、久々にお酒を飲むリーンメイラと共にパメラに挑み撃沈。
「ワン」と「バウ」しか言わなくなるというある意味違和感のない酔い方をして地面をゴロゴロと転がり始め、俺へ絡みつけるように尻尾を巻いてきた。
その巻き付き具合に端を発して酩酊しているアラクネにより更に芸術点が上がった俺は、その後何とか逃げ出すも泣き上戸と笑い上戸の板挟みに遭いこれまた大変な事に。飲んで俺も寝てしまおう、そう考えてお酒を頂いている時にこれまた顔を赤くさせたケンタウロス達や他にもかなりの人数に囲まれて質問攻めをされる始末。
曰く「今回頑張りましたよ!!」と壊れた武器や多少臭う武器を見せられた。彼らがそれに続いて言いたい事はわかる。わかるのだが、どう考えても使ってないだろうこれという弓や弩、明らかに以前からくたびれていたであろう槍などを出して来ているのはズルいと思う。
「皆には悪いけど、今回はペイトンだけかなぁ武器を作るのは。ああ、でもそれとは別にちょっと考えている物があるんだよ。トロルの件で皆にも苦労をしてもらったしね。少し気分転換が出来そうな物を用意するから、それで一番になった人に武器を作るってどう?」
「いよし!」
酒豪の横で地面に横たわって膝枕をされているオークが空へ向かい手を掲げて、勝利を確信するような声をあげているが、それは放っておくとしてそろそろ以前に考えた計画を準備し始めてもいい頃合いだ。
食料も随分な蓄えがある、まだ藁布団で寝ていないが皆も待ち望んでいるようだし、悪い物ではないだろう。今回の事で心労を重ねた住人達のリフレッシュにもなるだろうし、早速明日から始めてみよう。
俺の言葉によって、更にテンションが上がってしまった彼らはそれから勢いそのままにお酒を飲み、スライム君が今日用意してくれた新作のデザートを食べられたのは俺とゴブリン達やトレニィア、パメラにペトラなどと言った、お酒に飲まれない僅かな人数だけだった。
「豆乳でソフトクリームを造り上げるとは……。流石スライム君、最早飲み屋の神だね。最高においしいよ」
「オイシー! オカワリッ!」
「僕モッ! 僕モオカワリ!」
死屍累々となってしまった宴会場の、転がっている死体のような彼らを毛布で包んで今日は解散だな。と俺やゴブリン達もその場で寝ようと一緒になって横になった。
次の日になると、あちこちから頭痛に悩まされる声や呻き声を聞きながら朝食をたっぷりとお腹にぶち込み、意を決して俺は居住区へと足を運んだ。
これを使うべきか? と悩んだものの、右手に持っている薬品。試験管の中に入っている液体を見て大きな溜息をついてしまう。
「これはまだ使う予定じゃなかったけど、仕方ない……かな。皆にも喜んでもらえると思うし、やるか……」
「ホリ様、ソレ……使ウノ?」
アリヤが不安気に指差している俺の右手にある物、HCパッサンGは最後の一本だからと使う気はなかったが今回の襲撃の件を忘れさせるようなイベントを作り上げるならコレに頼るしかない。
俺はアリヤの質問に頷いて応え、試験管の蓋を開けた。
「うん、何が出来るか楽しみにしててね。それじゃあアリヤ、またよろしく頼むよ」
「ホリ様、負ケナイデネ!」
彼の応援を受けて微笑ましい気分のまま、大きく息を吐いた後に試験管の中身を一気に飲み込んだ。
こ、これはっ!! この何とも言えない不快な……、のどごしっ!!
そう感じた時に俺は意識を失っていた――
――夢を見ていた。
それは懐かしさと悲しみを感じさせる現代日本にいる夢、場所は不明だが周りの風景はどこか見覚えのある田園風景。
遠くには山々が見え、人口建造物などは一切ない世界。季節が秋なのだろう、田んぼには実りがある事がわかる稲穂が風に揺れている。
広がる自然の中で俺はポツンと一人、何時までも続いていきそうなあぜ道に立っていた。おかしい、これはおかしいぞ。周りを見ても何も無く、この
いつ襲われるかはわからない。その不安から逃げ出したいという想いに胸を締め付けられて、俺はそのまま果ての無い道をとぼとぼと歩き始めた。
どうやらこの世界、時間があるようだ。道を歩いているとどんどん日が昇り、そのまま落ちていく。
時間を知らせるように、鳥が鳴いて辺りは稲穂を染める夕日によって赤く表情を変えている。どこか懐かしい、幻想的な空間を歩いていて気付いた。
これはまさか夜になったら襲撃されるのでは、と。
まずい、何もない場所であの筋肉モヒカンの大群から逃げきれるわけがない。もっと言えば全方位から追い詰められたらどうなってしまうんだ! 急いであの山まで行って隠れられる場所を探さねば!
俺はそのまま茜色の空と朱色の道を走り抜け、辺りが暗くなり始めた時には山の麓に到着する事が出来た。だが、辺りは薄暗い。今から隠れる場所を探すのも困難だろう……。
「ん? 何だアレ……」
目を凝らした視線の先にある物、それは小さな小屋。
薄暗い空間の中に一つ、ぼんやりとした灯りが浮かび上がっている場所に家が建っている。
誘われるようにそこへと辿り着き、横開きのドアを開けるとそこに広がっていたのは囲炉裏形式の屋内。雨風がしっかりと押さえられるような造りと奥に部屋があると教えてくれる襖。
「昔の日本家屋みたいなところだな。うわっ!?」
中を見た途端に、何か強い衝撃が背中にやってきて俺はその家に文字通り転がり込んでしまった。
「しまったっ!!!」
罠だった! そう思い至りぴしゃりと閉められた扉を開けると、そこに広がっていた映像は地獄絵図。
扉の前を覆うように逞しいマッチョ達が詰め寄るようにして体を使い、逃げ道を塞いでいる。更に言えば彼らは既に準備がばっちりと言わんばかりにてらてらとした質感の体を使い、全員がポージングをしている。
「キレてるキレてるッ!!!」
俺は捨て台詞のように叫んで全力で扉を閉めた。どうやら既に俺は彼らの術中にハマっていたようだ、畜生!!
そこから始まったのは日本昔話、その有名な物が幾つも繰り広げられていく。
コスプレをしたマッチョ、鶴に扮装したり老婆に扮装したり、山姥に扮装したり動物に扮装するのは構わない。
今回は照明、音響、様々な物に趣向を凝らし、更にはページをめくるように変わっていく舞台転換。見た者はこう言うだろう、舞台は素晴らしい物だったと。
だが俺は彼らがいないタイミングで胸の中に渦巻くモヤモヤをつい叫んでしまう事を止められなかった。
「どうしていつもいつも、役どころがパンツでしかわかんないんだよ!!」
彼等の役どころ、ありとあらゆる役どころは全て股間に集約している。動物ならまだいい、人の良さそうな笑顔をしている老婆、子供を泣かせてしまいそうな山姥、優し気なお爺さん、意地の悪そうなお爺さん。その全てが彼らの唯一の防具、パンツに象られていてどういった役回りなのかをこちらに伝えてくる。
最初は志村〇んかよ! と思った鶴のソレを見た時に嫌な予感はした。どういった訳か目を瞑ったり逸らす事を許されず、俺の心を蝕むようにハイクオリティな劇が続いていく。
そして極めつけに行われた桃太郎と思わしき話の時には、川から流れてくる桃をやる際にとうとうパンツまで脱ぎ捨てる暴挙。桃、桃ね……!
いつしか俺は精神をすり減らし、最後鬼を倒した桃太郎一行が、再度桃の状態になって次に困っているお爺さんお婆さんの元へ行く為に川で流されるシーンでは別の意味で号泣していた。
「助けてくれぇ……」
勿論泣こうが喚こうが俺が逃げられるような事にはならず、その後ありとあらゆる童話や昔話を延々と見せられ続ける事となった。
前回逃げ切れた分、今回のソレは濃厚で濃密、これでもかと詰められた内容に精神は摩耗し、後半になるにつれヤケになった俺はダメ出しをしていくように変わっていた。
「いやそこ、もっと力強くやらないとダメだろ! 熊? と対決するシーンなんだからもっと緊迫させる感じでさぁ! 照明暗いよ何やってんの!」
可愛い熊がプリントされたパンツを履いたマッチョと、『金』という字が刺繍されたパンツを履いているマッチョにそう叫んでいると、不意に瞼が重くなってきた。
どうやら時間が来たようで、俺は多分今泣いている。既に涙が枯れたと思っていたのにまだ出てくるのは夢の中からだろう。
俺のダメ出しを大きな体には不釣り合いな小さなメモ帳で頷いて書き記していたモヒカンマッチョはそれに気づき、最後に仲間達と俺を囲むようにして溢れんばかりの笑顔とポージングを決めてきた。
その中で俺は意識を失う事に成功した。
次に意識が戻り、夢から覚めたのだと自覚した俺はまた金縛りにあっているように指先一つ、瞼すら動かせない状態。
もしかしたら一番辛いのは今、この時かもしれない。
意識と共に体を蝕み始める鈍い感覚、あちこちから悲鳴をあげるように痛み始める体、そして何より……。
「フゥ……」
何故か意識を戻すとありがたい感触を提供されているのだが、それが何なのかが正確にわからない事だ。
その上それには軽くしか触れられない。一体何なのだろう、この感触は……。目を開けたくても動かす事も出来ない。何とももどかしい。
俺の様子が変わった事で、隣にいたアラクネの長女が人を呼び、ト・ルースにより体を最低限動かせるようになった俺は、いつものようにゴブリン達に介護されて食事を摂る事が出来た。
「ホリ様、今度作ッタアレ、ナンデスカ!?」
「ナンカ、広イ! 広イナンカガ出来テマシタヨ!」
アリヤとベルが支え、シーが俺の口に食べ物を運んでくる。その両側から支えてくる彼らはどうやら新たに出来た物へ興味が尽きないようだ。
「どういった出来になってるか見てからの判断かな? あと変わったところはある?」
「エット、新シク広ガッタ場所ニ水路ガアリマス。後ハ、階段デスネ!」
「ゼルシュ達ガ喜ンデマシタ!」
あれこれとやってくれたのか、いつも気が利くなぁあのモヒカンマッチョ。彼の腕前ならきっと皆が満足できる物だろう。
その後、ニコニコと笑顔を崩さないペトラに薬草汁を捻じ込まれまた意識を失い、次に目覚めたのは昼の食事時の少し前ほど。
拠点の洞穴にはスライム君しか居らず、あちこちと痛むのを我慢しながら体をほぐしておいた。食事を頂いたら早速今回の成果を見に行くとしよう。
それに、その成果とも関係がある事だしこの時間に鉱石を使って作りたい物を幾つか形にしておくとしよう。まずはペイトンの槍、その他にも色々と準備しないといけないな……。
あとは魔王と連携して、この拠点に初めての娯楽施設の誕生とそれに伴ったイベントを開催せねば! 忙しくなりそうだなー!
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