よく食べ、よく寝て、よく笑う。

せてぃ

はじめに

 ここに、こうした形で息子の話を掲載する事、非常に悩みました。楽しい内容だけではないし、息子にとっては曝されたくはない内容も含むであろうからです。


 ただ、偶々わたしは文章を書くのが好きで、こうしたサイトに元々登録していた事、文章を書く事を通じて知り合い、息子の闘病を応援してくださる方々がいる事、そしてその人達だけには、息子の歩んだ全てを伝えたいと考えていました。


 そこで、息子本人と話をし、ここにまとめる許可を得ました。息子はいま7歳ですが、自分より年下の子ども達の事をとても気にかけていて、年下の子ども達が、自分が罹患した病気と同じ病気になった時、自分の体験が何かの役に立つのではないか、という考えを、既にしっかりと持っているようでした。その為に必要であれば、文章にまとめて、発表するのもいいと思う。その様な言い方で、わたしに話をしてくれました。


 息子と話した事で、わたしもようやく決心がついて、今日、ここから、息子の治療、そしてその後のリハビリの生活を、わたしが見た記憶と、残されている記録に頼りながらまとめていきたいと思います。息子の考えは、父親であるわたしよりも遥かに高く、広く、2人に1人はがんを患うと言われているいま、誰かの役に立てるならば、という想いに満ちています。その想いに恥じないように、まとめていけたらと思います。


 なお、紹介文にも明記しましたが、ここに掲載される全ての内容は、あくまでも息子と、わたし達家族が体験した治療とその経過であり、全ての新聞、メディア等で該当する報道内容や、該当する病気に対する現行の全ての医療、治療行為を否定、中傷する内容では無い事を、ここにも記載しておきます。


 また、カクヨムさんのジャンル分けの都合で、『エッセイ・ノンフィクション』とさせていただいていますが、まとめているわたしがエッセイやノンフィクション作品を殆ど読んだ事がない為、到底そうした作品とは呼べない様な文章になってしまう事もご容赦頂きたいと思います。あくまでもあった事実を、文章にまとめ上げるだけになりますので、作品としての面白さを追及した物ではないことをお許し下さい。

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