あとがき

 茜色の通学路に引き続き、スピンオフ二作目は早河シリーズ序章【白昼夢】登場人物の木村隼人の高校時代の物語。



 ▼story1.闇夜の迷宮


 まさに隼人フォーカスな話。story1の隼人は荒れ荒れ大荒れでスレてますねー。


 顔もいい、頭もいい、運動神経抜群、恵まれてなんでも手に入れてきたと思われている隼人が手に入れられなかったプロサッカー選手になる夢。


一番負けたくないライバルであり友人の京介に負けた後のグダグダ堕落してる隼人の前に現れたのが……後に隼人が【白昼夢】で出逢う浅丘美月でした。


この二人の関係については【白昼夢】読了の方には周知ですし、【白昼夢】未読の方にはこの時に高校生と小学生だった隼人と美月が……え?どうなるのっ?と【白昼夢】のページを開く楽しみになるといいな。

いつか二人がまた出逢う時、それが白昼夢の始まりです。


 高校時代の隼人の愛用香水はシャネルのエゴイストプラチナム。この人はセクシースパイシーな男!って匂いがよく似合います。抱き付いてくんくん嗅ぎたい❤(変態)



 ▼story2.私の百花繚乱物語


 早河シリーズ本編のコンセプト的に学園モノが書きにくく、学園ミステリーが書きたいなーとの欲求から生まれた物語。


 庶民な女の子とお金持ちのラブコメの某学園マンガに登場するF4みたいな軍団が出ますが、ここで某お金持ち学園マンガ風に奈緒と隼人にラブな展開を持ってこないのが早河シリーズ。

あのマンガ風にすると奈緒と隼人と悠真が三角関係に……とかなりそうよね。ならないけどね。

(小栗旬の花沢類が私のドストライクだったとはどうでもいい情報)


 奈緒と隼人がくっついてハッピーエンド☆な物語はシリーズ本編の展開を考えるとそうはなりません。

奈緒に隼人は制御できない(ヾノ・ω・`)


 もしも数年後に奈緒と隼人が再会したら面白いですよね。お互い社会人となった二人がどんな会話をするのか妄想するのは楽しい。

私の中では社会人になった奈緒の職業は決めてあるんですが、その関係で隼人と再会…な妄想を脳内ワールドでしたためています。


 連作短編のようなものなのでstory2はすっきりとは終わらず不安の余韻を残してstory3に続きます。



 ▼story3.Summer vacation 2002


 story3.Summer vacation2002(以下、サマバケ)は晴の追試勉強から幕を開けます。


これって隼人が主役のスピンオフ?と首を傾げたくなる展開が続きますが、最終的には隼人が主人公の物語に仕上がっていると思います。


 舞台は2002年。隼人達1984年生まれ組が高校三年生の夏のお話。

2000年代初頭はギャルブームでルーズソックスやプリクラが流行り、携帯電話では写メールができるようになった時代。


私もプリクラ帳作ってました。今の十代の子達にはプリクラ帳は馴染みがないらしく、いやー、衝撃的です。

撮ったらプリ帳に貼る!プリ帳盛る!デコる!プリ交換! これギャルの鉄則!……じゃないのか今は。


 大学生以下の子達に『写メ』って言葉が通じなくなってるとの話も聞き、『写メール』からの『写メ』を知らない世代が増えてるのかとジェネレーションギャップです。


当時は携帯電話にカメラ機能がついて写真が撮れるのって当たり前じゃなくて最先端だったんですよね。

それを考えると晴や隼人達には高校生で最先端の機能がついた携帯電話を持たせてしまっているけど、まぁいいか。

サマバケは当時の文化をフル活用です。


 悠真・晴・海斗・星夜のバンドメンバーは今後の早河シリーズ本編に間接的ながらも出番があります。彼らの話が出るのは本編第四幕【紫陽花】から。

この四人組と葉山沙羅の物語は【Quintet】というタイトルで掲載しています。


【Quintet】 https://kakuyomu.jp/works/1177354054897232265


 サマバケは本編第三幕【堕天使】に収録のスピンオフ3.【失楽園】とのセット買いがお得感が出ます。

サマバケの裏側の物語が失楽園なので、どちらか一方だけを読むよりもどちらも読んだ方が面白さが倍になる(ように頑張りました)。


 相澤直輝の素性や彼が所持していたクスリの話は【失楽園】の物語で。

失楽園サイドから読むとサマバケが裏側の物語になる構造です。


長い物語となりましたが、ここまで白昼夢スピンオフをお読みいただき、ありがとうございました!

早河シリーズ本編はまだまだ続きますので、よろしければ本編の方も、ちょこっとでも興味が湧いた方は覗いてみてください🌸



     あとがき ーENDー

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早河シリーズ序章【白昼夢】スピンオフ 結恵(yue) @mozukuchan

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