第1話 俺の兄弟
俺の名前はヴェイン=ユージ
ヴェイン家の三男として生まれた
俺は結構、甘やかされて育っていた為
この5歳と言う年で30㎏あったのだ。
対する、二人の兄はスラッとしたイケメンだった。
次男ヴェイン=ヤード
誰にでも優しく自慢の兄だ。
ただ、体が弱く病弱だ。
長男ヴェイン=ヨーガ
傲慢で調子物やつだ。
俺がすこし"ぽっちゃり"してるからって馬鹿にして来る
何だか、いじめられてた頃の嫌な奴の顔をを思い出すなぁ・・。
イライラしてきた。
イカンイカン・・・
そうやって、直ぐにイライラするのは良くない事だ。
折角、二度目の人生を歩むんだ。
前みたいに失敗したくはない、だから真面目に生きる事にした。
そうだ!
「こういう時は何かを食べるのが一番だ!」
俺は廊下に出て歩いていると、反対側の方から儚げの顔をした少年がいた。
次男のヤード兄さんだ
「ヤード兄さん!」
「やぁ、ユージ、何処に行くんだい?」
「食堂にいくんだ、ヤード兄さんも一緒に食べに行こうよ」
ヤード兄さんは少し細すぎる、もう少し肉を付けたほうが良い思う。
病弱だからもう少し体力をつける為に食べた方が良いと思うぞ。
ヤード兄さんはクスリと笑い言う。
「あぁ、良いとも一緒に行こうか」
俺達は雑談しながら、食堂に向かった。
正直、俺は今まで長男だったから少し歯がゆかった、しかし兄弟同士で話すのも悪くなかった。
兄弟との会話か・・・
俺の前世は弟に対して、"無関心"だった
死ぬ前に弟に話しかければ、何か変わっていたのだろうか?
少なからず今の俺は変われたかもしれないと思っている
一番年下の子として生まれて、初めて分かる事だ。
ヤード兄さんの会話は暖かいんだ。
元の世界にいた弟は俺と会話したかったのだろうか?それとも・・・
いや、暗いことを考えるのをやめよう、今は食事だ。
俺は兄さんと食事を取る事にした。
楽しく兄弟水入らず食事してるところに奴は現れた。
「おいおい、また食ってんのか」
この嫌な声は・・・
俺は声の方へ振り向くとそこにはヨーガ兄さんがいたのだ。
しかし、俺は無視することにした、うん、めんどくさいからだ。
「おい!無視するんじゃねぇ!デブ!!」
そう言って、木の棒で頭を叩くのが不味いと思ったのか肩の辺りを叩く。
俺は再びため息をしながら、ヨーガ兄さんの方へ、振り向いた
「はぁ、ヨーガ兄さんですか・・・」
「おい!何でため息してるんだよ!」
ヨーガ兄さんは、こう見えて剣術の天才と言われ、ヴェイン家の次期当主と言われていた。
個人的には知的なヤード兄さんの方が良いと思うんだけど、ヨーガ兄さんは長男と言うだけで当主と決まっていた。
「ったく!剣術の練習に付き合いやがれ!」
「なんだよ、まだ食ってるじゃないか」
それに一方的に、殴ってくるだけじゃないか俺は逃げようとするがヨーガ兄さんは逃がしてくれないようだ。
クソォ!俺の平穏をぶち壊しやがって!!
俺は怒りをスッと抑えた、うん、昔はキレやすいタイプだったが、今はそうじゃないからな
俺は我慢・・・
「オラ!食ってないで行くぞ!」
そう言って、皿を取り上げた。
なんだ?俺の食事タイムを邪魔したな?俺の皿を取り上げたなぁあああああ!!?
何だか、体の奥から沸々と何かがこみ上げてく来た。
そして、俺は"無意識"に力を入れてしまった!
「うるせぇ!俺は食いたいもんを食う!!」
俺は思わず、自分の拳をヨーガの溝に向けて鋭いストレートパンチがめり込んだ。
「カハッ・・・!?」
「ユージ!?」
ヨーガ兄さんは勢いよく吹き飛ばされ、壁に激突した
それを隣で見たヤード兄さんは目を見開いて見ていた。
「やべ・・・、やっちまった・・・」
ヨーガ兄さんは白目を向いて、泡を吹いてそのまま気絶した。
この出来事がメイド達に見られ、噂は瞬く間に広まり、俺の食事中は邪魔する者はいなくなったのだ。
ただし、ヨーガ兄さんは更にしつこく付きまとうようになったのだった。
しかし、今の力は何だったんだろうか?
俺はての平をただただ見つめていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます